“頑張ったこと自体に意味がある”と教えてくれる優しい物語に涙 みつみと志摩の関係から目が離せない<スキップとローファー>

2023/04/26 12:04 配信

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中学時代のふみちゃんとみつみ(C)高松美咲・講談社/「スキップとローファー」製作委員会

田舎から上京してきた天然な女子高生みつみの青春が描かれるTVアニメ「スキップとローファー」(毎週火曜夜11:00-11:30/TOKYO MXほか)。4月25日(火)に放送された第4話「ピリピリ/カツカツ」では、とある秘密を共有したみつみと志摩の友情が深まった(以下、ネタバレを含みます)

なぜ子役を引退?志摩が語る過去


TVアニメ「スキップとローファー」は、2018年から講談社の月刊漫画雑誌「月刊アフタヌーン」にて連載中の、高松美咲によるスクールライフ・コメディが原作。田舎から上京してきた、勉強はできるけど、距離感が独特でちょっとズレてる女子高生の“みつみ”こと岩倉美津未(CV:黒沢ともよ)が、個性豊かなクラスメイトたちに影響を与えていく様が描かれる。

第4話の前半では、何とかして志摩(CV:江越彬紀)を演劇部に入れたい兼近(CV:木村良平)から、ある頼み事をされて頭を悩ませるみつみの姿が描かれた。第2話で志摩が昔子役として活躍していたことに気づいた兼近。自分の過去に触れられたくないのか、志摩にかなり強めに牽制された兼近だったが、まだ諦めていなかった。

志摩の演技力が今の部には必要と考えた兼近は、みつみに協力を要請。自分も勧誘を断った手前、無碍にもできないみつみは、どうにか志摩に話を聞こうとするも、自ら子役だったことをアピールしないのは知られたくないからなのでは……?と考え、なかなか行動に移せない。しかし、そのせいで集中力散漫になってしまい、すぐに何か隠していることを志摩に気づかれてしまう。

兼近に協力を頼まれたこと、志摩の子役時代の映像を見せられたことを正直に打ち明けるみつみ。すると、志摩は自分の過去を語り始める。当時は楽しいからではなく、母親の喜ぶ顔が見たくて一生懸命頑張っていたという志摩。だが、そのうち誰かに期待されたり、応援されたりすることに耐えられなくなったという。志摩はみんなに優しいけれど、何に対しても執着しないように務めている節がある。その理由が明らかになった瞬間だった。

演劇のことになると押しの強い兼近(C)高松美咲・講談社/「スキップとローファー」製作委員会


ふみちゃんからもらった優しさを志摩に


そんな志摩にみつみが語ったのは、高校受験の時のエピソードだ。自分の将来のために頑張っているはずが、いつの間にか勝手にプレッシャーを感じ、いっぱいいっぱいになっていたみつみに手を差し伸べてくれたのは、幼馴染のふみちゃん(CV:諸星すみれ)。少しでも勉強の時間を確保するため食事までとらなくなってしまったみつみを、ふみちゃんは外食に連れ出してくれた。

さらに、「挑戦したみつみちゃんにはでっかい意味があるし、それを知っとるうちにもある」と、もし志望校に受かっても受からなくても、また同じ店で食事をしようと約束してくれたという。久しぶりに食事を口に運び、思わず涙が溢れてしまったみつみを見つめる、ふみちゃんの温かな眼差しに涙腺が刺激された。

そして、ふみちゃんから受け取った優しさを今度はみつみが志摩に与える。「これからもし志摩くんにやりたいことができたら、どうなっても志摩くんの行きたいとこ行って、美味しいもの食べよう」と約束し、志摩と指切りを交わすみつみ。ある種の秘密を共有し、友情が深まったことを喜ぶみつみだが、なぜか志摩と指切りした小指がヒリヒリ。どうやら友情とはまた違う感情が彼女の中で芽生えているようで、今後の2人の関係からさらに目が離せない。