<らんまん>佐久間由衣“綾”と志尊淳“竹雄”にもドラマが…三者三様の視点を可能にする確かな演技

2023/05/02 06:00 配信

ドラマ レビュー

「らんまん」第16回より(C)NHK

佐久間由衣は「ひよっこ」時子役で注目


綾役の佐久間は雑誌「ViVi」専属モデルを経て、オーディションで連続テレビ小説「ひよっこ」(2017年)でヒロイン・みね子(有村架純)の親友・助川時子役に抜擢され、一躍注目を集めた。モデルとして大活躍しながらも、当初から演技にも心惹かれるものがあったという佐久間。モデル時代には演技のワークショップに通って基礎を身につけ、「ひよっこ」の撮影が始まると、撮影に専念するため、大好きだった「ViVi」専属モデルも卒業。その潔さも話題になった。

ひとりの人物を半年間かけて演じた「ひよっこ」の経験も成長に変え、その後は急成長。2017年に「第10回コンフィデンスアワード」ドラマ賞新人賞を受賞するなど高い評価を受けるように。近年も「彼女はキレイだった」(2021年、フジテレビ系)でヒロインと同じ相手を好きになってしまう親友役、「津田梅子~お札になった留学生~」(2022年、テレビ朝日系)で主人公・梅子と本音でぶつかり合う留学生仲間・永井繁といった役柄を好演。描かれていないシーンも想像させるような、深みのある演技を見せている。

トランスジェンダー、ゲイ…難役に向き合ってきた志尊淳


竹雄役の志尊は「烈車戦隊トッキュウジャー」(2014年、テレビ朝日系)のライト/トッキュウ1号役(主演)を経て、2015年から毎年数々のドラマ・映画に出演してきた若き実力派俳優。

主演ドラマ「女子的生活」(2018年、NHK総合)では、男性として生まれながらも女性として生きることを選んだトランスジェンダーの主人公・みきを好演。「第73回文化庁芸術祭賞」放送個人賞を受賞するなど、高く評価された。のちの小松政夫を演じた「植木等とのぼせもん」(2017年、NHK総合)でのコミカル演技や、連続テレビ小説「半分、青い。」(2018年、NHK総合ほか)で演じたゲイの青年・ボクテ役も印象深い。

万太郎、綾、竹雄の見事なバランスで成り立つ「らんまん」序盤。それだけに、第21回で投獄されてしまった万太郎と、彼を自分ごとのように心配する綾、責任を感じて峰屋まで走る竹雄の心の痛みもビビットに伝わってくる。それぞれの“人生”をしっかり生きる3人の演技に注目だ。

5月2日(火)放送の第22回では、竹雄から話を聞いたタキ(松坂慶子)が万太郎を助けるべく警察署へと向かう。

◆文=ザテレビジョンドラマ部