トリガーの「THE TWINS」は、ダークサイドに生まれた双子が巨大なスター・デストロイヤーの艦上で衝突するという物語。SWは3部作として描かれることが多いが、この作品はそういう要素を持ちつつも、短編映像の中にギューッと凝縮されている。まさにハイテンションな展開は、アニメ作品だからこそ生み出せる表現と言えるのではないだろうか。
サイエンスSARU制作の「Akakiri」は、ジェダイと姫との禁じられた愛を描いている。とある星の危機に導かれるように駆けつけたジェダイのツバキは、敵の襲来に遭い、気を失ってしまう。そんな彼を助けたのはかつて親交のあった王女ミサの一行だった。SWの冒険活劇の要素を生かしつつ、ロードムービー的な作品に仕上げているところが面白い。
もう一つのサイエンスSARUの作品「T0-B1」は、「夜明け告げるルーのうた」で多くの映画賞を獲得したアベル・ゴンゴラ監督が手掛けている。小さなドロイドがジェダイになりたいという夢を持ち、成長していく姿が描かれている作品。T0-B1の声を演じるのは声優界のレジェンド的存在の野沢雅子。ミタカ博士の声もSWシリーズでハン・ソロの日本語吹替版の声を担当する磯部勉だったりするので、アニメファン、SWファン必見と言える。
そして、本日配信の「スター・ウォーズ:ビジョンズ」シーズン2では、9つのスタジオが世界から集結。予告編を見ただけでもワクワクする内容になっているので、しっかり“スター・ウォーズの日”に楽しみたいところだ。
◆文=田中隆信
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