――これまで放送されたシーンで印象に残っている場面はありますか?
第1話で、直哉が崖から落ちそうになって、私と優斗が引き上げた後の山田さんの表情がどうしても忘れられなくて。
本当に死ぬかもしれなかった自分と今引き上げられて生きている自分の“生きてる実感”みたいなものを表現されていて、山田さんのお芝居のすさまじさというか熱量を間近で感じ、最後まで山田さんについて行きたいなと思いました。
――直哉、優斗、そして紗枝の関係性はどのように深めていきましたか?
山田さんは自分の役のことだけじゃなく、紗枝は本当はこうなんじゃないかとか、山田さんから見た役の印象などを(撮影の)合間に話してくださったりするんです。
山田さんはお芝居のことや作品全体のことを一番考えてらっしゃる方なので、とにかくみんなで話し合って、意見交換をし続けることで関係性やシーンがどんどん深まっていく感覚があります。
――共演する中で感じた赤楚さんの役者としての魅力を教えてください。
すごく目で語る方だなと思います。言葉がなくともどういう目をしているかで何を言いたいかが伝わるというか、私もお芝居する中で赤楚さんの目の力にすごく助けられたシーンがあって。
第1話の終盤で自分の過去について一人ずつ話すシーンがあったのですが、私が優斗の言葉に救われたということを伝えた後の赤楚さんの目がすてきで。“これからもこのサバイバル生活の中で紗枝は優斗に支えられていくんだな”という先が見えたました。
――メインキャストの中には共演経験の多い井之脇さんがいらっしゃいますが、やはり安心感がありますか?
安心感というか、親戚感というか(笑)。多分年に2回くらい毎年共演しているのですが、海くんがいてくれると安心すると同時に身が引き締まる思いです。
前に一緒に作品を作っていた時の自分よりも、もっと成長していたいなと思うので、安心と緊張が同じくらいあります。(井之脇は)自分のことをずっと見てくれている存在でもあるし、私も見ている存在でもあるので、より良い自分でいたいなと思いますね。
――井之脇さんと共演する中でどういった部分で刺激を受けていますか?
海くんは初めて会った時から大人っぽいというか、出来上がっているものがあったのですが、役者としてより一層職人っぽくなっているなという印象です。
海くんが求められる役は知識があったり、その道のプロのような役だったりすることが多いのですが、それをサラッとこなしてしまう力があるので、私も海くんのすてきさについていけるように成長していたいなと思います。
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