「俺たちが…ジャニーズWEST!!!!!!!」 誰一人置いていかない…それがジャニーズWESTのステージ! 〈ライブリポート〉

2023/05/08 12:00 配信

音楽 アイドル

【写真を見る】取材が入っているということで、「みんなで(取材のカメラマンさんに)写真撮ってもらおうや」と横一列で座る7人  撮影=阿部岳人


これでもかと見せつける、ジャニーズWESTの振り幅の広さ


様々なアーティストからの提供楽曲も注目を集めたアルバム『POWER』。ヤバイTシャツ屋さんのこやまたくやが作詞作曲を手掛けたアゲアゲソング「WEST NIGHT」は、濵田崇裕の振り付けレクチャーでファンも一緒にダンス。ペンライトが一斉に彼らに向けて振られる光景も壮観だ。3ピースロックバンド・ズーカラデル作曲・編曲の「似てないふたり」はアコースティック編成で披露。担当は、重岡=ピアノ、中間淳太=グロッケンシュピール(鉄琴)、桐山=パーカッション(カホーン)、アコギ=濵田&神山智洋藤井流星=タンバリン、小瀧=シェイカーで、アイコンタクトを取りながらの息の合った柔らかなメロディーと歌声に誰もがうっとり。7人の固い絆がその表情や音からも窺い知れるパフォーマンスだったように思う。

2:2:3に分かれたユニット曲は3者3様の仕上がり。桐山と神山が情感たっぷりに紡ぐラブソング「真っ直ぐ」は、2人の声質ならではの心に沁みる歌声が絶品。お互いを見つめながら歌う姿も、どこか切なくて胸を締め付ける。重岡と藤井による「ぼくらしく」(竹原ピストルの提供曲)は、重岡がブルースハープ、藤井がアコギを演奏。シンプルな音数だからこそ映える、飾らない男くさい歌声にドキッとした人も多かったことだろう。中間、濵田、小瀧の「エゴと一途」は、一人一台のソファーや顔を覆うマスクを使った耽美な世界にクギヅケ。3人のセクシーさが大いに引き出された美しすぎる瞬間を堪能させてもらった。

他にも、ジャニーズWESTのふり幅の広さに唸る楽曲は満載。神山が振り付けしたEDMジャンルの楽曲「Mood」は、野性味溢れるダンスに脱帽。燃え盛る火柱をバックにバキバキに踊り狂う7人に興奮が止まらず、ラストは神山が口を指でぬぐう仕草で客席を一人残らず骨抜きに。楽曲の解禁時から話題沸騰だったトンチキ(!?)ソング「膝銀座」は、彼らにしかできないステージでファンを湧かせる。楽曲のナレーションを担当した友近が今ツアーの曲前の映像に出演し、その後登場した7人は、クールな黒スーツ姿なのだがよく見るとなんと膝に“膝”のシールが。一筋縄ではいかない、この緩急こそがやっぱりジャニーズWEST。期待を裏切らない爆笑のステージで会場を温めた。