山田裕貴主演の金曜ドラマ「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)。5月12日に放送の第4話は、前回ラストの続きで何者かに刺された加藤(井之脇海)を乗客たちが必死で助けようと力を合わせた。そのなかで、加藤と米澤(藤原丈一郎)の友情も熱かった。(以下、ネタバレを含みます)
同ドラマは、同じ電車に偶然乗り合わせた見ず知らずの乗客たちが未来の荒廃した世界にワープ。元の世界に戻ろうとする姿を描く、完全オリジナルの予測不能なヒューマンエンターテインメントだ。
主人公のカリスマ美容師・萱島直哉を山田裕貴、正義感あふれる消防士・白浜優斗を赤楚衛二、心根の優しい高校の体育教師・畑野紗枝を上白石萌歌が演じる。
また、大学院生・加藤祥大を井之脇海、ネイリスト・渡部玲奈を古川琴音、関西出身の専門学生・米澤大地を藤原丈一郎(なにわ男子)、医者志望の受験生・江口和真を日向亘、和真の恋人であり同じ高校に通う佐藤小春を片岡凜、冴えないサラリーマン・田中弥一を杉本哲太、一人娘を育てているキャリアウーマンの寺崎佳代子を松雪泰子と、若手からベテランまで個性豊かな俳優陣が顔をそろえる。
第4話は、加藤の負傷をきっかけに、これまでみんなを助けると頑張ってくるも弱さを露呈した優斗に直哉と紗枝が寄り添いながら、乗客たちの団結力も高まるという展開になった。主要人物である直哉、優斗、紗枝の関係の深まりはもちろんだが、ほかの乗客たちの間にも広がる信頼や友情も見どころ。今回は、加藤と米澤の友情が感動的だった。
大学院農学部・生命学科で研究している加藤は、突然投げ出されてしまった過酷なサバイバル生活のなかで、植物に関する知識を活かして役に立ってきた。食料や水の確保が急がれるなかで、植物から水がとれないかと試したり、周囲の森にある木の実などを食べられるのか、食べられないのかを判断できたりと、貴重な存在だ。
一方、米澤はゲームや漫画などのポップカルチャーを学ぶ専門学生。極限の状況下で明るく、ポジティブさで愛されキャラである一方、好きなラノベやコミックの設定から仮説を立てては混乱させるという一面もあった。
実は気難しくて友だちが少なく、ひとりで過ごすことが多かった加藤と、米澤は対照的ともいえる人物。だが、同じゲームをやっていたことが分かったのをはじまりに、植物の知識がある加藤を米澤が「師匠と呼ばせてください」と言ったりして、距離が近づいていった。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)