真面目で前向きなキャラクターであるあかねがだんだんと心が壊れていく様子を、石見は圧巻の演技で表現。頑張ろうと奮闘する時、ゆきの顔を傷付けてしまった時の動揺した様子など声に感情を込めるシーンも鬼気迫る芝居を見せているのだが、心が疲弊していく度合いに合わせて声の張りが失われていく芝居は思わず胸が苦しくなるほど。中でも、完全に心が壊れてしまったシーンの「疲れた…」というせりふは思わずゾクリとさせられてしまう。今後のあかねの動向と共に、そんなあかねを石見がどう表現してくれるのかにも期待したい。
SNS上ではネットの恐ろしさ、キャラクター心理の描写の繊細さに関して「ストーリーも細かくてすごい」「ネット怖い」「ネットの匿名性の闇」「エゴサーチなんてするもんじゃないね」「ストイックなだけでは生き残れない」「最後の方は泣きそうに」という投稿が多く寄せられ、「#推しの子」がTwitterの日本トレンド1位となったほか、「#あかねちゃん」もトレンド入りするなど、話題となっている。
◆文=ザテレビジョンアニメ部
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