――山田さんや他の共演者の方と実際にお芝居をしてみていかがですか?
皆さん、それぞれキャラクターと重なる部分があると思いますが、山田さんは直哉そのものだなと感じています。
(山田は)責任感が強い方で、あえて違う部分を挙げるとすれば、直哉は一歩引いて見ていて、山田さんは中に入ってみんなを引っ張ってくれる方です。
直哉は自分の一言がみんなにどう影響するかを考えていて、時々厳しい言葉をかけられる、そういう強さを持っていると思うんですけど、山田さん自身にもみんなのためを思う優しさと、それを伝えられる強さがある方だなと思います。
――それでは赤楚さんはいかがですか?
お会いするまでは“正義の人”のような役をやっていらっしゃる印象があったので、大人しくてクールな方なのかなと思っていたら、ご本人はすごく面白くて、お茶目な方で。みんなによくいたずらを仕掛けたりしています(笑)。
先日も「玲奈これあげる」って言われて、ぱって出したのが本物のカエルだったんです。とにかくチャーミングで、役とのギャップを感じます。
――上白石さんとは共演シーンも多いと思いますが、どんな印象がありますか?
萌歌ちゃんは紗枝のような無条件の優しさを持っているというか、愛情深い方です。毎日撮影していて、大変なスケジュールの中、日々体力を削りながらやっていると思うのですが、それでも疲れを一切見せずに、周りの人をすごく気遣ってくれるんです。
「昨日寝れた?」とか「ちゃんとご飯食べてる?」とか、そういう声掛けを積極的にしてくれる、優しい方です。
――これまで放送されたシーンの中で台本を読んだ時と印象が違った、驚かされたというシーンがあれば教えてください。
第1話で直哉が崖からはい上がってきて「疲れた」と涙を流すシーンです。せりふだと「疲れた」というたった一言なのですが、私が台本を読んだ時はそこまで深く読めてなかったので、“今置かれている状況に「疲れた」”くらいにしか受け取っていなかったんです。
でも、直哉の過去の部分がにじみ出ていたというか、ペンディングされる前に自分が抱えてきたものをすごく感じて切なくなりました。
――山田さんの役者の魅力はどういった部分だと思いますか?
山田さんの芝居が始まると、空気がガラッと変わるというか、空気が締まる印象があります。もちろん、直哉の言葉だったり、シーンでの役割とか、そういうことも作用していると思うのですが、それ以上に山田さん自身が伝えたいものが直哉にかかってきてる感覚があります。
なので、より説得力があるというか、山田さんを通した直哉の言葉を聞いて、みんなのお芝居が動き出すような、そういう力を持っていらっしゃるのが素晴らしいなと思います。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)