向井理主演、M&Oplaysプロデュースの舞台「リムジン」の上演が決定した。2023年11月3日(金)~11月26日(日)に東京・本多劇場を皮切りに、富山、愛知、熊本、福岡、広島、大阪と全国へ巡演する。
同作は、主人公の男が自己保身のためについた一つのうそが、次のうそを呼び、逃げ場のないところまで追い詰められていく恐怖を、ブラックな笑いを交えて描くサスペンスとして、企画された倉持裕の新作。2020年、コロナ禍で稽古前に全公演の中止が発表されたが、今回キャストを変更することなく、主演の向井、ヒロインの水川あさみ、小松和重、青木さやか、宍戸美和公、田村健太郎、田口トモロヲがそろい、満を持しての上演となる。
小さな田舎町で、親から受け継いだ小さな工場を営む主人公の男(向井)。彼は町の実力者に気に入られ、自分の後継者にと、推薦されていた。その地位につけば、名誉と、特別な待遇が与えられる。妻(水川あさみ)と共に喜ぶ男。
しかし、喜びもつかの間、彼は誤って、昇進に尽力してくれた恩人にけがを負わせてしまう。「一言謝れば済む話よ」と、ためらう夫に妻は言うが、つかみかけた未来が遠のくことに耐え切れずついたうそが次のうそを呼び、夫婦は取り返しのつかない事態を招いてしまう。重ねた罪に比べて実入りの少ない、あまりに非効率な夫婦の悲喜劇。
2020年、コロナ元年に上演予定だった舞台「リムジン」がついに上演されます。当時のコメントでも延期という言葉を使わせていただきましたが、長い延期期間でした。
当時諦めざるをえなかった思いをバネに、今年上演できて良かったと思えるよう強く繊細に演じられればと思います。個人的にはよく観劇に行っていた下北沢の本多劇場。舞台に立つのは初めてです。心よりお待ちしております!
3年という延期期間を経て、いよいよ上演できる運びとなりました。当時はさまざまな人が、仕方ないの一言では済ませたくない悔しい思いを経験したでしょうし、私もその1人です。
3年前の感覚とはきっと変わっているであろう私自身も、この舞台で何が知れるのか倉持さんと演者の皆さんと探りながら楽しみたいです。