――米澤を演じる上で意識していることを教えてください。
例えばみんなが10落ち込んだとしたら、僕はその10に合わせずに半分ぐらいでとどめて、常に場を明るくしようとすることは意識しています。
だからこそ、米澤が落ち込んでいたら、“あ、ほんまに深刻なんや”って、より一層視聴者の皆さんに伝えられるかなと思っているので、そういったところは第1話から気を付けています。
――米澤というキャラクターが「藤原さんにぴったり」という意見もありますが、ご自身ではどう感じていますか?
実は本読みの段階で、脚本の金子ありささんに「本当にごめん、関西弁任していい? (言葉の)語尾も自分の言いやすいようにして」と言われたんです。でも、いざふたを開けてみたら直すところもなかったので、もう台本に忠実に演じています。
ありがたいことに、僕は生まれてから20数年関西で育ってるので、台本を読んで“こう言おうかな”ということもちろんありますけど、関西弁やからこそスッと言える部分があるので。
あと、明るいという部分と、よく喋るという部分では、藤原丈一郎に似てるというか、ほぼ僕っていうのもあるので、ぴったりな役なのかなと思います。
――“フリップ芸”も役に立っていますか?
僕自身がなにわ男子で何かやる時にフリップを使っていたりするのですが、まさかドラマにも反映されるとは…びっくりしました!
アイドルの中でやっていた活動が役に反映できるっていうのは、 1つの武器なのかなと思いますし、すごくやりやすい部分が多かったですね。でも、脚本の金子さんが調べて入れてくれたのかは、ちょっとまだ聞けてないんです(笑)。
――米澤は役説明に「みんなの心を和ませる乗客一の愛されキャラ」とありますが、藤原さんから見た「出演者一の愛されキャラ」はどなたでしょうか?
山田さん演じる直哉は、序盤のシーンでは僕らと対立する場面も多く、撮影中はみんなも一歩引いていたのですが、カットがかかった瞬間に「俺なんかずっと怒鳴ったり、怒ったりしているから、みんなと話せてすごい楽しいんだよね」とか言ってくださるんですよ。
だからこそ役のことや、作品のこと、あとはほんまにたわいもない話だったりができますし、それにちょっかいとかもよく山田さんの方からかけてくれたり。
逆に山田さんの出演している作品に対して他の出演者さんが「この前見に行きましたよ。めっちゃ良かったっすよ!」と声を掛けていたりするので、ほんまに“愛され座長”って感じがします。
僕個人の話でいうと、クランクインして少し経った頃に京セラドームで始球式があったんです。その時も「藤原くん始球式やるんでしょ、練習しようよ」って言って、撮影の合間にキャッチボールさせてもらえたのがうれしかったです。
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