喫茶店で待ち合わせた2人。ぎこちない雰囲気のなか、穣が先日のことを頭を下げて謝り、豊に聞かれて初めての出会ったときのことを話す。そして、ストレートに「豊、俺、豊が好きなんだ」と思いを伝え、豊の存在の大切さを話す穣。しかし、喫茶店の閉店の時刻になってしまい、2人は外に出ることに。
「ありがとう、今日は聞いてくれて。本当は伝えるつもりなかった。豊が困るだけだから」と穣が伏し目がちに言うが、何か言おうにも言葉が出てこない豊。穣は「豊」と名前を呼んで、手を差し出す。穣は豊を真っすぐに見つめて「これで触れるの最後にするから」と握手を求める。
豊はおそるおそる手を出して、そっと手の先だけで握手を交わす。「これからも今まで通りで居てほしい」と穣が言うと、豊は「うん」と答えて手を離す。「それじゃ」と穣に言われて、豊は視線を泳がせて困惑しながら「それじゃ」とオウム返しする。気まずい空気のまま穣は去っていき、豊は振り返ってただ呆然と穣を見送るしかなかった。
恋愛感情が高まった穣も、その気持ちに戸惑っている豊もどちらの気持ちもわかるだけに切なくてもどかしい。とにかく2人が幸せになってくれますようにと願って止まない今話だった。
◆構成・文=牧島史佳
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