――お互いの第一印象と、共演して知った一面を教えてください。
日向:事務所の先輩の妻夫木(聡)さんが不定期で開催されているワークショップに参加させていただいているのですが、その中で他事務所の同世代の女優さん、俳優さんも来ると聞いていた回があって、その時に来ていたのが凜ちゃんだったんです。
ワークショップではあまり話す機会がなかったのですが、「ペンディングトレイン」の衣装合わせの時に再会しました。 すごく落ち着いているし、話し方や佇まいが上品な方なので、僕も勝手に意識して上品な感じでやっているのですが、あんまりできていないかもしれません(笑)。
実際に話してみたり、いろいろ相談させてもらうと、同い年だなと感じることもあって、共通の話題もたくさんありますし、話しやすくて。最初は僕が適当なところがあるので「もしかしたらあまり話しが合わなかったりするのかな」と思っていたんですけど、今は仲良くお話させてもらっています。
片岡:最初にお会いした時からすごく明るくて、いろんな方に優しく接することができる方だなという印象が強くて。実際に現場でご一緒させていただている間でも、周囲を巻き込む力があるというか、コミュニケーション能力が高くて、本当に“陽の方だな”と。ムードメーカーで、現場が和むような存在です。
――高校生役のお二人は「vs大人」の象徴だと思いますが、撮影の合間に話し合ったことはありますか?
日向:僕は、和真がただ単に反抗期の子供に見えないようにしていて。明確に大人を毛嫌いする経験があるからこそ、こういう態度を取るというしっかりとした理由があるので、子供っぽくなりすぎないように意識しています。
片岡:小春と和真はどうしてもセットになっているような感じがあって。 例えば小春が不安を感じていたら、台本にはないけど和真に寄り添うとか、何か一言欲しいとか。 互いのキャラクターをちゃんと理解した上で、どうやって互いを尊重していくかというやりとりは現場でさせていただいています。
日向:最初の方に監督に言われていたことなのですが「和真が先導して大人を嫌っていく、そして小春は和真の意思を尊重しているんだ」と。
小春はお父さん、お母さんを思う描写もあって、すてきなご家族に愛されて育ってきた女の子のイメージが僕としてはあるので、小春は和真が1人にならないように気遣ってくれていて。どちらかというと小春の方が大人になじむ能力があるのですが、二人は“互いを補い合う関係”じゃないですけど、小春は和真の決断力に少し頼ってる部分があると思うので。
二人はセットだけれど、互いに長所と短所を持っているので、そこを大事にしていきたいなと思いながら演じています。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)