稲森いずみ“陽子”「やり直せる。もう一度」母の死に弱り切った不倫夫の涙が、陽子をゆさぶる…<夫婦が壊れるとき>

2023/06/03 15:53 配信

ドラマ レビュー

弱り切った不倫夫の涙で、関係修復を決意する稲森いずみ“陽子”※提供画像

無料の動画サービスTVerでドラマ部門1位を獲得するなど、注目を集めているドロドロの復讐劇「夫婦が壊れるとき」(毎週金曜深夜0:30-0:59ほか、日本テレビほか)。6月2日に放送された第9話では、弱った不倫夫・真壁昂太(吉沢悠)に陽子(稲森いずみ)がまさかの“やり直し”を考える。「俺には凪と陽子だけ」といういつもの言葉は信じられるのか。(以下、ネタバレを含みます)

「夫婦が壊れるとき」とは


夫婦が壊れるとき」は、2015年と2017年にイギリスで放送された「女医フォスター 夫の情事、私の決断」が原作の壮絶なサスペンスドラマ。2020年に韓国で「夫婦の世界」というタイトルでリメイクされた際は、韓国ケーブルドラマ史上最高となる視聴率28.4%という大記録を達成した。誰が敵で誰が味方なのかわからない疑心暗鬼にかられながら、ヒロイン・陽子は自分を裏切った人々へ壮絶な復讐をおこなっていく…。

日本オリジナル版となる同作でヒロイン・真壁陽子を演じるのは、幅広い役柄で演技力を評価されてきた稲森。映像制作会社を経営している夫・真壁昂太を吉沢悠が、2人の間に割り込む不倫相手・佐倉理央は優希美青が務める。

愛する母の死…昂太の涙


理央との大喧嘩を経て、落ち込んだ様子の昂太。不倫の証拠集めに奔走していた陽子は冷静にその様子を観察するが、早朝から急報を受けて「すぐ行きます!」とベッドを飛び出す昂太の姿には心配そうな表情を見せた。

電話の内容は、病院で療養を続けていた母の急変。かねてから長くないと言われていた昂太の母だったが、無念にも昂太が病院へたどり着くまで持たなかったようだ。「間に合わなかった…母さん、ごめんね」と嗚咽する昂太の姿は弱弱しく、怒りに燃えていた陽子の脳裏に「昂太からなにもかも取らないで」と懇願する義母の姿を思い出させる。

見ていられずに陽子が病室を出ると、知己だった院長がお悔みとともに「預かってたんだ。お前さんに渡してほしいと」と封筒を手渡してきた。中身は預金通帳と印鑑。コツコツと積み立てられた80万円の預金額は、息子の不倫を知りながら隠していた義母の誠意に見えた。

息子・凪も祖母の死を知り悲しむなか、無事に葬儀を終えた頃に吉野芽衣(結城モエ)からの連絡を受ける陽子。昂太と大喧嘩をした理央が、子どもは産まずに昂太と別れる決意を固めたというものだった。「子どもを堕ろしたら、元には戻れないよ」と告げる芽衣。すべての関係が、リセットされるかもしれない。