杉本哲太が孤独なサラリーマンで怪演見せる 第7話は“相棒”の行方に視聴者「全部持ってかれた感」<ペンディングトレイン>

2023/06/05 18:00 配信

ドラマ 動画 レビュー

田中のお手製の人形が謎の空間に吸い込まれていった


40年以上のキャリアで、シリアスからコメディまでさまざまな役をこなしてきた杉本哲太。今回演じる田中は、元の世界では家族から相手にされず、職場では部下にもバカにされる孤独な日々を送っていたが、タイムスリップした先では“自由”になったのだと喜んで暴走気味になり、車両を離れて森の中で1人過ごすようになるというキャラクター。

歯痛をまぎらわすために「およげ!たいやきくん」を延々と歌ったり、ネクタイから引き出した糸で抜いた歯を振り回したり。狂気をにじませた姿が、いい塩梅で物語のスパイスとなる、さすがの名演技を見せている。

そんな田中の話し相手であり、大切な相棒が、草木で作った人形“みーぽ”だ。名前の由来は、娘の美帆からきているのではないかとも思われる。

第7話ラストで雨風が激しくなり、「お引越し」と称して、みーぽを連れて直哉たちのいる車両に乗り込んだ田中。トンネル側のドアを開けた瞬間、田中の胸ポケットに入っていたみーぽがブラックホールのような黒くて丸い空間に吸い込まれていった。

直前では直哉をバックハグする紗枝の姿が感動を呼び、元の世界に戻れるワームホールの出現かという物語の大切な場面。だが、車両に疾風のように現れた田中が、その発見のきっかけを作ったものの、大切なみーぽが吸い込まれていって「み~ぽ~」と何度も叫ぶ姿に笑いを誘われた。

タイトルがTwitterのトレンド入りしたなか、「最後にみーぽに全部持ってかれた感」「みーぽだけ現代に戻ったって考えたらめちゃくちゃおもしろい」「急にこっちの世界にみーぽ落ちてきたらホラーじゃない?」などの“みーぽ”に関する感想でも賑わった。また、田中がみーぽに自分の抜いた歯を付けていたことから、DNA鑑定で元の世界での捜索にひと役買うかもしれないという予想もたっている。

◆文=ザテレビジョンドラマ部