神木隆之介が主演を務める連続テレビ小説「らんまん」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)は、第10週「ノアザミ」を放送中。ヒロイン・寿恵子(浜辺美波)が少しずつ万太郎(神木)への思いを強めていく姿が丁寧に描かれている。(以下、ネタバレを含みます)
幕末から明治、そして激動の大正・昭和を舞台に、高知出身の植物学者・槙野万太郎が植物学の道を情熱的に突き進んでいく「らんまん」。第10週では、植物学雑誌を作るためまず印刷屋で見習いとして働き始めた万太郎の奮闘が描かれている。
一方、寿恵子は薩摩出身の実業家・高藤雅修(伊礼彼方)から直々に誘いを受け、鹿鳴館の踊り子への道を歩み始めた。
かる焼きが大好きな“槙野”と名乗るあの青年は、自分の不在中に店を訪れ「ここへはしばらく参りません。やるべきことがあります」と言い置いて、去っていったらしい。そのことを知って初めて自分が彼の来訪を楽しみにしていたことに気付いた寿恵子。
第46回では、母・まつ(牧瀬里穂)に「あのお方とどういう関係なんだい?」と尋ねられ、「前ばかり向いてる。私、あの人のことそれしか知らない。ただ、かる焼きを食べさせてあげたい」と返答。第47回では、万太郎が訪ねてくることを期待して、まつに「もし槙野さんがいらしたら、この本を渡してほしいの。一番好きな本なの。読んでほしいの!」と、お気に入りの『里見八犬伝』を託した。
まつと叔母・みえ(宮澤エマ)のやり取りからも、この時代の女性の一般的な幸せがどういうものかは理解しているであろう寿恵子。高藤が自分に興味を持っていることにも気付いているし、みえの「高藤様には他に妾(めかけ)はいない」という言葉の意味も理解している様子。