犬飼貴丈“豊”と飯島寛騎“穣”の思いがすれ違うようすが切ない<僕らの食卓>

2023/06/13 22:04 配信

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飯島寛騎“穣”、前山くうが“種”、犬飼貴丈“豊”(写真左から)(C)三田織/幻冬舎コミックス (C)「僕らの食卓」製作委員会

犬飼貴丈飯島寛騎がW主演を務める「僕らの食卓」(毎週木曜夜11:00-11:30、BS-TBS)の最終話となる第10話が6月8日に放送され、豊(犬飼)と穣(飯島)は思いが通じ合って順調に見えたが、豊がいつか来る別れに臆病になってしまう姿が描かれた。幼い頃に両親との死別を経験している豊を思うと胸が痛み、両思いなのにすれ違うようすが切なく感じられた。(以下、作品のネタバレを含みます)

「僕らの食卓」とは


同作は、三田織の同名人気コミックを原作に、共に食卓を囲むことで縮まっていく距離感を丁寧に描く食と家族のハートフルドラマ。育った環境の影響で誰かと一緒に食事をするのが苦手な会社員・豊は公園で年の離れた兄弟・穣と種に出会い、なぜか「おにぎりの作り方」を教えることに。それ以来、豊と穣兄弟は一緒に食卓を囲み食事をすることが増え、やがて家族のような存在となり、豊と穣の距離も次第に縮まっていく。

豊役を犬飼、見た目は怖いがいつも弟の面倒を見ている家族思いの兄・穣役を飯島が演じる他、明るく元気で上田家のムードメーカー的存在であり、穣の弟・種役で本格的なドラマ初挑戦となる前山くうがが出演する。また、穣と種の父で陶芸家である耕司役の原田龍二や、古畑星夏市川知宏てつじ(シャンプーハット)ら個性豊かな面々がストーリーを盛り上げる。

豊はふといつかは来る別れが怖くなってしまう


会社の同僚が実家の老犬の死期が近いかもしれないと話していたことなどから、豊は別れというものは身近にあって突然やってくると改めて思う。幼い頃に両親を亡くした豊の心情を思うと切なくなる。

「幸せ過ぎて怖い」といった穣の言葉の意味をかみ締める豊。「この幸せがある日突然なくなるかもしれない、そんなの僕は…」と心の中でつぶやく。

上田家でのいつもの帰り際、玄関にいる穣と豊の所に耕司がやってきて「来週は陶芸教室が休みだから二人で遊んできなさい」と言う。「種くんは自分が見ているから、たまには若者たちで遊んできたらいいじゃない」と言うと、「年に1回はいいことするじゃん」と喜ぶ穣。

豊に「どっか遊びに行こうぜ」と穣が言うと、豊も目を輝かせて大きく頷き、「うん」と応えるのだったが…。

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