豊がレイと電話で談笑しているようすを見て、思わず拗ねてしまう穣。見ているとニヤニヤとしてくる。穣がヤキモチを焼いていることを耕司と種がからかい、ますますふてくされる穣にますますニヤニヤしてしまう。
食後は温泉へとやってきた4人。脱衣所で穣が服を脱いでいると豊のスマホにレイから「私も好きだよ!」のメッセージが! 見てしまった穣はびっくりして動揺してしまい、その様子もなんともかわいい。
豊と一緒に湯船に浸かってもよそよそしく愛想が悪い穣。湯上がりに耕司と穣が買い出しに出かけようとすると、穣は豊たちに行ってきますの挨拶も言わずにさっさと行ってしまう。耕司は「ああいうところが実花さんに似てるんだよなぁ。かわいいよね」と独り言のように言う。実花さんもかわいらしい女性であったことが想像できるし、穣がほんとにかわいくてまたもやニヤニヤ。「こういうのもっとください!」と心のなかで叫びたくなる。
一方、穣の様子がおかしいことに気づいている豊は、お昼寝する種に「種ちゃん、穣はどうしたのかなぁ」とつぶやくと、種は「兄ちゃん、ゆかたに手紙書いてたよ。今までありがとって…」と爆弾発言して寝てしまう。まるで別れの言葉とも捉えられる内容に豊は不安になってドキドキとしてしまうのだった。
不安になるということは豊は別れる気なんてサラサラないということで、豊の気持ちも知れて、見ているほうは笑顔になる。すれ違ってしまう豊と穣だが、切ないというよりも見ているほうは始終ニヤニヤ。コミカルな演出に安心して見ていられ、振り回されている2人はそれだけ愛情が深いことが伝わってきて、やきもきしている彼らには申し訳ないがとても嬉しくなってほっこりとしてしまった。
◆構成・文=牧島史佳
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