「直虎」光浦靖子、寺田心に夢中!『親戚のおばちゃん状態』

2017/07/19 17:20 配信

ドラマ

光浦靖子が、父亡き後の新野家を取り仕切っている三姉妹の長女・あやめを好演(C)NHK

柴咲コウ主演の大河ドラマ「おんな城主 直虎」(夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)で、光浦靖子が新野左馬助(苅谷俊介)の長女・あやめを演じている。

あやめは父の死後、妹の桔梗(吉倉あおい)と桜(真凛)のことを気遣いつつ、新野家を背負って立つ存在に。さらに、屋敷ではしの(貫地谷しほり)、虎松(寺田心)親子の面倒を見るという働きぶりを見せている。そんな、あやめを演じることになった感想などを聞いた。

――大河ドラマ初出演のご感想などを教えてください。

大河ドラマは親が楽しみに見ているものですから、「これは親が喜ぶなー」と思いました。ですが、時代劇に出演するということは難しいことだらけですね。所作も決められていますし、言葉使いも時代に合わせていますから。盛り上がり方一つ取っても現代とは違って、その時代では拍手をしたりしないんですよね。

下手に動いて雰囲気を壊してしまってはいけないと思い、動作には注意しています。これまで時代劇を演じてこられた方たちのすごさを感じましたよ。

――家族には、大河ドラマへの出演は報告されたのですか?

いつか気付けばいいかなと思って報告はしていなかったのですが、近所の人から聞いて知ったみたいですね。それで実際に見てみたようで連絡が来たんですが、「出てないじゃん」と言われましたよ。それほど出番があるわけではないですからね(笑)。

――あやめを演じるに当たって気を付けている点などはありますか?

あやめという方は、手芸が好きな人物だということで、指導の先生に指や糸の動き方を習いました。

撮影時は手芸を慣れた手つきでこなしていなければいけないんですが、本来、手芸って家でリラックスしてやるものですよね。カメラが回っていると緊張して手に汗かいてしまって、糸のさばき方がうまくいかないんですよ。

「リハではうまくいったんですよ」と、言い訳しています(笑)。

――華やかな着物を着ている姿が特徴的ですが、どのように決まったのですか?

初めは、あやめという名前なので、あやめ色の着物にしようという話だったんですが、まず、桔梗の紫と色がかぶるという点と、私が紫を着たら“おばあちゃんになってしまう”という理由で却下になりました(笑)。

あやめ科の花には黄色いものもあるので、若く見えるようにオレンジがかった色になっています。

――あやめは父・左馬助亡き後、新野家を取り仕切っていますが、その心境をどのように捉えていますか?

家を守らなければという意思と、妹たちを嫁がせなければという親心があるんです。桔梗も桜も勝手に嫁いでいってしまうんですけれどね。それでいてあやめは一人取り残されてしまうんですけれどね。もらい手がいないとのいうのが、台本からも“ふわっ”と伝わってくるんですよ(笑)。

――戦国に生きる女性を演じていて、感じたことはありますか?

戦国の世は男の世界なので、女の人が前に出るということはほとんどなかったんだなと感じました。宴の席で盛り上がるという状況でも、女性の前にはお膳がなかったりするんです。

これは、厳しい! 飲まず食わずで盛り上がれと言われても盛り上がれないですよ! そもそも宴にも出ていなかったんでしょうね。

――あやめは、虎松の子育てにも精を出しますが、光浦さんとしてどのようなお気持ちですか?

感情移入しますねー。もう心君がかわいくてしょうがない。親戚のおばちゃんみたいな気分ですよ。

先日など心君が、「一緒に大判焼を食べて帰りましょう」って言うもんで、心君と亥之助役の荒井雄斗君と一緒に大判焼を食べに行ったんです。「あー、かわいいな」と思いながら眺めていました(笑)。