――家康とのシーンで一番幸せを感じたシーンを教えてください。
やっぱり物語の序盤で描かれる結婚して子どもが生まれて穏やかに過ごした日々です。瀬名が殿に対して、「絶対大丈夫!」という意味で手を握ったりお祈りしたり、人を想うことがすごく幸せなことだなと感じました。
――“松本家康”の魅力をお聞かせください。
今までの大河ドラマでこんなに感情豊かな武将を見たことがなかったです。泣く時にはものすごく泣くし、うれしそうな時はすごくうれしそうだし、何かごまかしたい時はごまかしているのが漏れている。松本さんが、家康を人間として愛おしいキャラクターに落とし込んで演じられていて、こんなに素直な家康を見たことがないですし、そこがすごく魅力だなと思います。
――瀬名と家康の関係を通して、視聴者に届いてほしいメッセージはありますか?
戦国時代は常に死と隣り合わせで、一番死を身近に感じる時代ではないかと思います。命の重みや深刻さを描くことは必要だと思いますし、私もそれを基盤に置いておかないといけないと思って演じさせていただきました。その中で、殿と瀬名の間の空気はとてもシンプルで、お互いが安心して暮らせる家族というのが現代を生きる私たちが求める形に似ているなと感じました。心を持っている以上、誰かを愛おしく思ったり、大事に思ったりするといった普遍的なものが、どんな時代にも存在したということをこの物語で描けたのではないかと思っています。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)