<どうする家康>細田佳央太、父・松本潤“家康”と母・有村架純“瀬名”との共演に「お二人には感謝しかない」

2023/07/02 20:50 配信

ドラマ インタビュー

信康(細田佳央太)と家康(松本潤)(C)NHK

最前線で戦ってくださっていたのがとてもかっこよかった


――松本潤さんと有村架純さんとの共演した感想や、お二人の魅力をお聞かせください。

松本さんは、最前線で作品のことを考えていらっしゃる方だなと感じました。作品のプロデュース方法や宣伝の仕方までプロデューサーさんと打ち合わせをする役者さんを今まで見たことがなくて。もちろん、主演という立場として現場の士気を高めたり、引っ張ってくださったりもしていましたが、お芝居外のところでも最前線で戦ってくださっているのがとてもかっこよかったです。

有村さんとは現場でたくさんお話ができた訳ではないのですが、「役に対する考え方やお芝居の感性が割と似ているかもしれない」と言っていただけて、とてもうれしかったです。

信康は、父親(家康)からは武将や城主としての在り方みたいなものを教わって、母親(瀬名)からは人としてどう成長していくか、ということを教わったと思います。僕自身は、松本さんから座長の形を教わり、有村さんからはお芝居への向き合い方を教わったので、僕自身が信康のようにお二人から別々のことを学ばせていただいて、それはとても印象深いですし、お二人には感謝しかないです。

良い距離感の中で最後まで撮影ができました


――信康は、妻である五徳をどのように思っていたとお考えですか?また、五徳を演じた久保史緒里さんとの共演についてお聞かせください。

信康は五徳さんのことを間違いなく大好きだったと思います。五徳さんも信康に対して同じ気持ちだったと思いますし、久保さんとも現場で「そうだといいね!」とお話をしていました。僕は、第25回の信康と五徳さんの別れのシーンが好きで、あのシーンを撮り終えて、ますます二人が良い関係であってほしいと感じました。

二人の関係は、史料では「あまり仲良くなかった」「けんかばかりだった」と書かれていて、今回のドラマでもそういうシーンがありますが、明らかに仲が悪いような描き方はされていなかったと思います。戦国時代という激しい時代の中で、信康は五徳さんに引っ張ってもらっていたと思うし、お芝居では僕は完全に久保さんに助けてもらった部分が多いので、気持ちの良い距離感の中で最後まで撮影ができました。

――史料などを拝見すると信康はあまり良いイメージがない印象を受けましたが、細田さんは信康に対してどのような印象をお持ちですか?

僕も信康を演じる上でいろいろと調べましたが、良くない評判もたくさんあったし、今まで大河ドラマや時代劇で描かれてきた信康もそれに準じたような男の子だったことを知りました。しかし、今回の大河ドラマでは、そういった良くない要素もありつつ、ベースとしては優しくて、少し弱さを兼ね備えた信康が描かれていると思います。

史料にはその人物の感情までは書かれていないので、信康の感情を描くのは自由だと思います。古沢さんは、信康の感情の流れが明確に見える書き方をしてくださっていたので、優しい信康に対して特に違和感を覚えることもなく。史実にとらわれすぎないように自分が思う信康、脚本に描かれている信康を演じようと思っていました。

信康(細田佳央太)と五徳(久保史緒里)(C)NHK


関連人物