7月4日に放送された衝撃のサスペンスドラマ「なれの果ての僕ら」(毎週火曜深夜0:30-1:00ほか、テレビ東京系ほか)。第2話にして早くも“追い詰められた人間の本性”が顔を覗かせ、緊迫した展開が連続した。「最高の6年2組」とみんなが口をそろえていたグループによどんでいた闇が、新たな犠牲者を生んでしまう。(以下、ネタバレを含みます)
同ドラマは、「週刊少年マガジン」および「マガジンポケット」で連載・配信された内海八重の漫画が原作。同窓会に集められたクラスメイト23人を襲うのは、誰も予想だにしていない監禁劇だった。極限状態に追い詰められたときに暴かれる、人間の“狂気”を克明に描いた衝撃のサスペンス作品だ。
主人公のネズ(真田透)を演じるのは、NHKドラマ「麒麟がくる」などに出演したHiHi Jets・井上瑞稀。さらに監禁事件の首謀者であり、“人間の善性”への興味から残虐な実験を始めた夢崎みきおという難しい役柄を、実力派俳優・犬飼貴丈が演じる。
事件の真相を追う記者・星野薫子(森カンナ)が、何者かと合流したシーンから始まった第2話。合流した人間の顔が映されることなく、事件当日にみきおの実験本番がスタートした場面へと切り替わった。
指名された1人が毒を飲み、次に指名された1人が飲むと解毒薬をもらえるというのが実験のルール。最初に指名されたのは、ついさっきネズのために薬を飲めなかった及川龍雄(草野大成)だ。「償いのチャンスだ」と言いながら薬を渡したみきお。代わりに名乗り出たネズを制止しつつ、龍雄は「もう誰も疑わない」とついに決心を固めて薬を飲み込む。
「うん、じゃあ実験開始。次の人はくじで決めるから」とみきおはなんでもない風にゲームを進行する。改めて10分で毒が回ること、次の人が毒を飲めば前の人は助かるというルールを説明した。7人が毒を飲むまで回せたら、それで実験終了。全員が助かるのがルールだ。
最初に指名されたのは、“委員長”橘公平(ゆうたろう)。すぐに薬を飲んで「こんなので、脅せると思うなよ」と鋭い言葉をぶつけた公平だったが、みきおはどこ吹く風とばかりに龍雄へ解毒剤を注射した。そして次に指名されたのは、雨宮鈴子(大原優乃)。
すぐに薬を飲み込むかと思いきや、鈴子は固い表情で「ねえ委員長、私にしたこと覚えてる?」とあいまいな質問を公平に投げる。
記者・薫子のインタビューを受けていたのは、公平だった。事件当日のことを振り返りながら、公平は鈴子の質問について「本当に忘れてたんです。そのときまで」と述懐する。そのため、公平が鈴子の質問に返した答えは「いや、なに?早く飲んでくれよ」というものだった。
しかしその言葉に、鈴子はショックを受けた様子。「あれだけのことして、忘れられる人いるんだ」と言いながら、「始めは軽い嫌味だった。地味だった私を地味子って呼んでて」と公平がしたことをあげつらっていく。「だんだんエスカレートしてきて、根暗女…生きてる意味ない空気女って」「調子に乗ったアンタは、あたしに服を脱げって」という話が出ると、公平は「毒飲みたくなくてうそついてんだよ!」と大声を上げる。
周囲からも「謝れ」という声が上がるなか、一度は頭を下げる公平。しかし「アンタに死んでほしい!」と許す気配のない鈴子に逆上し、「ふざけんなよ!そんなことずっと根に持ちやがって、お前が死ねよ!」と醜い本音を吐き出す。
周囲が騒然とするなか、残り1分30秒というタイミングで毒を飲んだ鈴子。公平が死んでも、過去の傷が癒えることはない…という言葉とともに、ただみんなにもイジメの事実があったことを知ってほしかったのだと騒動の真意を告げた。ホッと一安心の空気が流れるなか、ネズと桐嶋未来(大原櫻子)はイジメていた当人の次に被害者が選ばれた偶然を疑っていた。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)