深田恭子「神様、もう少しだけ」から25年 時代を象徴するヒロインとして輝き続ける

2023/07/13 07:10 配信

ドラマ コラム

※画像は深田恭子オフィシャルInstagram(kyokofukada_official)より

2016年1月から放送された「ダメな私に恋してください」(TBS系/ディズニープラスほかで配信中)では、30歳で無職の柴田ミチコを演じた。貯金も少なくなり、家賃も滞納するほどなのに、年下の大学生に貢いでしまうダメダメっぷり。おなかが空いて道に落ちていた缶詰のキャットフードを拾おうとした時に前の職場の上司・黒沢(ディーン・フジオカ)と遭遇。

「お肉食べたい」というミチコを連れていったのは、黒沢が開店準備している喫茶店だった。嫌な上司だったが、まかないに肉料理も出ると分かって住み込みで働くことに。こういう“ドジ”な感じとか“ダメダメ”なところがある女子をうまくというか、ナチュラルに演じられるのが深田の魅力の一つ。

2019年1月期に放送された「初めて恋をした日に読む話」(TBS系)でも、その魅力をいかんなく発揮。中学と高校時代は優等生だったが、東大受験に失敗したことで親から見限られ、転落人生を歩むことになった春見順子(深田)。そこからケチがつき始め、就職も婚活もうまくいかず…。4流の予備校で勤務しているが人気がなくクビ寸前。そんな時に出会ったのが、低レベルな高校に通うピンク髪の不良・由利匡平(横浜流星)だった。

父親にバカにされる匡平を見て、自身と重なる部分を感じた順子は、その父親を見返してやりたいと思い、東大受験の指導を担当することとなった。こちらは超鈍感なアラサー女子によるラブコメで、深田の魅力をさらに発揮している。

援助交際していようが、不倫をしていようが、ポンコツだろうが、どんな役どころであってもブレずに“愛すべきヒロイン”的存在感を放ち、“不惑”の40歳を迎えても一貫して少女のようなかれんさを保ち続けるのが深キョンの深キョンたる所以。

「神様、もう少しだけ」からいろんなタイプのラブストーリーに出演し、シリアスな部分やコメディー的な部分も作品ごとに見せているが、最新ラブストーリー「18/40〜ふたりなら夢も恋も〜」ではどんな恋愛模様を見せてくれるのか、今後も注目していきたい。

◆文=田中隆信

深田恭子※画像は深田恭子オフィシャルInstagram(kyokofukada_official)より