竹中直人、サミュエル・L・ジャクソンが「ぎゅっと抱きしめてくれて…」“ニック・フューリー”への思い明かす

“眼帯を外した”ニック・フューリー(C) 2023 Marvel

――サミュエル・L・ジャクソンさんと最後に会われたのは、「〜ファー・フロム・ホーム」の時でしょうか?

そうです。ロサンゼルスでのワールドプレミアの時です。僕、コスプレして行ったんですよ。とても恥ずかしかったです(笑)。得体の知れないおっさんがコスプレしているので、みんな「何だあいつ?」という顔をしていたんです。でもサミュエルが僕に気付いてくれて…。覚えていてくれたんですね。ぎゅっと抱きしめてくれてね。とてもうれしかった…。

――竹中さんは監督もされますが、サミュエルさんを主人公にするとしたら、どんな映画を撮りたいですか?

僕が撮るのは人生の底辺を生きているような人間の物語が多いからそれは無理かな…(苦笑)。でも、彼で撮るなら初心にかえって、「無能の人」を撮りたいです。サミュエル・L・ジャクソンに多摩川の河原で石を売ってもらいたい(笑)。彼が演じるとどんな無能の人になるのか。優れた役者さんですから、全部自分のものにして、彼なりの無能の人になると思います。なんてね…。あり得ない事です(笑)。

――「シークレット・インベージョン」も残りわずかとなりました。地球侵略を切望するスクラル人たちがさらにパワーアップして、フューリーたちに挑んできます。最後にファンの皆さまにメッセージをお願いできますか。

吹き替えしているこちらも緊張感に包まれながら収録しましたので、皆さんもさぞや緊張しながら見られていることと思います。しかし、その緊張感が皆さんを次なる想像を超えた世界に誘ってくれることでしょう!

◆取材・文=及川静

竹中直人撮影:ブルータス・シーダ