ポイントを競うというルール上、グループ間での情報共有は禁止。看守チームは互いのことを信頼し、この実験を終わらせようと誓いあって各チームに帰る。
囚人となるメンバーにルールを話すかどうかは、各リーダーによって対応が違った。ネズと橋子のチームはそもそも次のゲームが始まっていることを話さず、橘公平(ゆうたろう)と梶原絃(斎藤流宇)のチームは看守チームを椅子に縛り付けるように命じて万が一が起きないように画策。特に公平は、「俺は俺を一番信用していない。ギリギリになって、お前たちを殴ってしまうかもしれない」と強く自分を戒めていた。
早乙女菊也(菅生新樹)と葉月依利奈(紺野彩夏)のチームは、ルールを正直に打ち明けて我慢する作戦。月岡小紅(吉田伶香)と長谷部弘二(佐久本宝)のチームは混乱を生まないように、囚人メンバーにルールを明かさないことを決める。
タイムリミットまで耐えしのげば全員解放…。しかし各チームの教室はそれほど離れておらず、都心の騒がしさとは無縁の静まり返った環境のおかげでわずかな音でも各チームへ届いてしまう。
椅子を引きずる音、風通しを良くしようと窓の目張りを揺さぶる音、いら立ちまぎれにゴミ箱を叩く音。正体不明の物音は、「誰かに暴力を振るえばポイントになる」というルールを知っている人間にとって「誰かが暴行されている音」に聞こえてくる。
各チームのリーダーが「大丈夫なの?」とメンバーに詰め寄られ、その度に「みんなを信じよう」と疑う心を打ち消す夜。そしてようやく夜が明けた頃、結果発表の時間がやってきた。
みきおが各チームの点数を発表していく。ネズチーム、公平チーム、菊也チームは0点だったが、「最後は月岡チーム…すばらしいね。2530点」「月岡チームの勝ち!」と衝撃の結果が告げられる。
同点最下位が3チームになるため、罰ゲームはやめにすると話したみきおは「キミのやったことは全部無駄だったね」と小紅をあざけった。
急いで小紅チームの部屋に駆け付けたネズらが見たのは、ポールや椅子を使って縛り上げられていた石井礼夏(工藤遥)。その顔面は、無惨なアザや傷が全面を覆っている。
実験中、周りの物音に疑心を捨てきれなかった小紅ら。ルールを開示したところ、囚人メンバーである杉田将矢(新原泰佑)が率先して“殴られ役”として礼夏を指名した。他のメンバーを「おめえがやられてえのか!」と脅し、礼夏を羽交い締めにして顔面を殴りつける。最後には、小紅も「仕方がないの」と涙を流しながら礼夏を平手打ちにした。
後に生き残った小紅は記者・星野薫子(森カンナ)の取材に対して、「死ぬべきは、礼夏でなくアタシでした…」と述懐。この時点では礼夏が死んだ描写はないものの、その後不幸に見舞われることが決定したことになる。
そして第4話の最後。失意のまま廊下を歩いていたネズは、坂本大聖(倉本琉平)の死体とともにたたずむみきおの姿を発見する。「僕は知らない」「殺したのは誰だ?」と不思議そうな表情で悩むみきお。犯人探しのため、次の実験が開始される…。
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