匠が「ウソつく相手は最小限にしとけ」と言っていたが、八重はどうしても話しておきたい人がいて、「一人だけ話してもいい?」とお願いする。
その相手は、ルームシェアしていた親友の小峰はるか(織田梨沙)だった。以前八重が働いていたカフェではるかに伝えると、「良かった!めちゃくちゃ幸せになってほしいんだよね」と自分のことのように喜んでくれた。
カフェに派遣の美咲(野村麻純)の姿が見えないと思ったら、当日欠席が多いため結局派遣切りに遭ってしまい、辞めてしまったという。自分が身代わりになって辞めたけれど、結局美咲も辞めさせられてしまったことを知り、八重の表情には寂しさが感じられた。
ちょっと緊張ぎみの八重に、匠は「困った時は笑え。それで何とかなるから」とアドバイスし、「よし行くぞ!」と腕を組んでパーティー会場に入場。
まずはターゲット1の二木谷社長にあいさつを。仕事を聞かれ「専業主婦」と答えたりして、何とか怪しまれずに過ごすことができた。
その後、ターゲット2のレミ、3の進藤が接近。進藤は「八重ちゃん!会いたかった!実在したんだね!」とフレンドリーさ全開で八重にハグした。レミは敵意丸出しで「あまりにも違うから。匠の歴代」“彼女”と言いかけるが、進藤が間に入って事なきを得た。
何とかターゲットの3人とのあいさつを無事に終わらせた八重だったが、思いがけない人と再会した。
それはカフェをクビになった美咲。新しく就いた仕事がパーティーの給仕で、二木谷社長のパーティーに給仕として来ていたのだった。
再会を喜ぶ2人だったが、二木谷社長から「知り合い?」と聞かれ、美咲が「少し前まで同じ派遣先で」と説明。困った八重は匠の言葉を思い出し、笑顔を浮かべ、「ちょっとだけ社会勉強を」と伝えたが、それが美咲を傷つけた。
結婚してることを知らず、写真で見せてもらった彼氏と違う人で、金欠で友達とルームシェアしてると聞かされていて、“騙されていた”“同情されていた”と思った美咲。本当のことを言えず、八重も美咲以上に落ち込んだ。
八重の気持ちを察した匠は「めんどくせえよな、ウソつくなんて。もうやめようぜ!」と声を掛けるが、「やめないよ。たっくん、今ウソついてたでしょ? 分かるよ。私、ウソつきだから」と匠のことを見抜いている。
匠は屋上に八重を連れて行き、きれいな夜景の中に自分が一級建築士になって初めて設計した建物を指す。そして、匠が小二の夏休みに作った模型を見て「大きくなったら作って。できるよ絶対」と八重に言われたことがきっかけとなったことを明かした。
「お前がいなかったらねえんだよ。いりゃあいいんだよ。立ってるから、役に、誰かの、知らないうちに」と、ウソではなく本心を匠は八重にぶつけた。
その言葉を受けて、美咲に会いにいった八重は「ごめんなさい、ウソついて。ウソついた理由も言えなくて本当にごめんなさい」と謝り、美咲からもらったクッキーのおかげで“大事な方”に出会えたこと、クッキーがめちゃくちゃおいしかったことを誠意を込めて伝えた。
ウソ妻・八重にとって美咲にウソをついて傷つけたことが最初の大きな試練となったが、「意味全然分かんない」と言いながらも笑顔で許してくれたことで、それを乗り越えることができた。
とは言え、ウソ婚は始まったばかり。まだまだいろんな試練が待ち受けていそうだ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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