「ひよっこ」で話題の松本穂香が“ヘンゼルとグレーテル”の罪を考える

2017/08/07 16:12 配信

ドラマ

松本穂香と一緒に、裁判の判決について考えてみよう(C)NHK


NHK Eテレで、8月14日(月)、15日(火)に「昔話法廷」の新作が放送される。

同番組は、「もしも、昔話の登場人物が訴えられたら…?」をテーマに繰り広げられる法廷ドラマ。

2015年放送の第1話「三匹のこぶた」裁判では、末っ子のこぶたが、オオカミを計画的犯行で殺害した裁判にかけられるという新しい視点と、裁判員が最後に番組内で判決を出さず、答えは見ている人々にゆだねられる構成が大きな話題を呼んだ。

そして8月14日(月)、15日(火)の朝9時30分から放送される新作は、第7話「“ヘンゼルとグレーテル”裁判」と、第8話「“さるかに合戦”裁判」。

【写真を見る】小西真奈美が演じる検察官は、さまざまな証拠からヘンゼルとグレーテルを追い詰めていく(C)NHK


第7話「“ヘンゼルとグレーテル”裁判」では、お菓子の家に暮らす魔女がかまどの中で焼殺され金貨を奪われた事件として、ヘンゼルとグレーテルのきょうだいが強盗殺人の罪に問われるが、2人は正当防衛を主張する。

“白い鳥”(声:浜野謙太)の証言や、現場検証などを交えて有罪か無罪か議論していく。被告人のグレーテルを演じるのは、大河ドラマ「おんな城主 直虎」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)で柴咲コウの幼少期を演じた新井美羽だ。

ヘンゼルは、2013年に映画「そして父になる」に出演した二宮慶多が演じる。さらに、検察官は小西真奈美、弁護人は志賀廣太郎と豪華俳優陣が異色の法廷劇を繰り広げる。

また、この番組の要である裁判員は、連続テレビ小説「ひよっこ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合)の“メガネっ娘”澄子役の松本穂香が演じ、視聴者と同じ目線で裁判について考察する。

罪を認めているサルへの求刑は“死刑”。でも、生きて償うことも大切?(C)NHK


そして第8話「“さるかに合戦”裁判」は、カニの母子が体を砕かれて殺され、容疑者として逮捕されたサル(声:中村倫也)が裁判にかけられる。罪を認めるサルに、検察官(小林聡美)は死刑を求刑。一方で、弁護人(小澤征悦)はサルが反省し更生していることから「生きて償うべきだ」と主張する。

裁判員役の須賀健太は、証人として出廷するサルの妻(声:内田慈)への尋問や、子ガニ(声:浦上晟周)の証言などから、罪の重さについて考えていく。

検察官は証人からどのような証言を聞き出すのか(C)NHK


また、8月8日(火)、9日(水)の朝10時からは、2015、16年に放送された「“舌切りすずめ”裁判」「“カチカチ山”裁判」、新作放送の直前である8月14日(月)、15日(火)の朝9時15分からは「“浦島太郎”裁判」「“三匹のこぶた”裁判」も再放送される。

夏休み中の子どもたちはもちろん、大人も深く考えさせられる重厚な映像に仕上がっている同ドラマ。この機会に、自分なりの判決を家族と話し合うことで、多くの学びが得られるかもしれない。