「18/40」韓哲P、福原遥×安田顕の撮影シーンに感銘 キャストの撮影に懸ける熱い思いを明かす

2023/08/14 18:01 配信

ドラマ インタビュー

福原遥“有栖”と安田顕“市郎”「18/40~ふたりなら夢も恋も~」より(C)TBS

福原遥深田恭子がW主演を務める火曜ドラマ「18/40~ふたりなら夢も恋も~」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系)。同作は、夢に向かって歩きはじめた18歳の妊婦・仲川有栖(福原)と、恋を後回しにしてきたアートスペシャリスト・成瀬瞳子(深田)の二人の女性が年の差を超えたシスターフッド(=女性の絆)を築き、それぞれ訳あり男子と恋に落ちるラブストーリーだ。

WEBザテレビジョンは、同作でプロデューサーを務める韓哲氏、荒木沙耶氏、内川祐紀氏にインタビューを実施。福原と深田をはじめとしたキャスト陣の印象や撮影の裏話、SNSで「胸に響いた…」と話題になった第3話の有栖(福原)と市郎(安田顕)の撮影について話を聞いた。

有栖の年齢を18歳にした理由


――改めて、この作品を作ることになった経緯を教えてください。

年の差がある二人の女性を主人公にした物語を作りたいと考えていたときに、ちょうど18歳が成人年齢になったことと、「女性活躍」「少子化問題」などに関連して女性の生き方の変化をめぐる議論が高まっていることがきっかけでした。こうした社会の変化の中で生きる個人個人にとってより希望ある世界に向かっているのか、そういったことを考えているうちにドラマの骨格がかたまっていきました。突然2年早く成人になったことで、大人か子どもかとても難しい年齢になった18歳は、法律上は大人だけれども都合よく子ども扱いされ、時には責任ある大人扱いされ、まさに翻弄されている年齢だと思います。その18歳の主人公が予期せぬ妊娠をすることになるという物語を描いてみたいと思い、有栖を18歳にしました。

深田恭子“瞳子”と福原遥“有栖”「18/40~ふたりなら夢も恋も~」より(C)TBS


私がこの仕事を始めた頃は、ドラマの現場は圧倒的に男性が多かったのですが、それから20年くらい経って、見渡してみると女性がとても多いです。それはとても良いことだと思うのですが、そうした変化に制度や環境が追いついているとは到底言えません。20、30年前に比べてはたして個人が生きやすくなっていると言えるのだろうかと。そして、瞳子と同じ悩みを持つ方も多いのではと。

ドラマには社会課題を解決するような大きな力はありません。ですが、物語の登場人物を通して、変化する社会の中で生きて葛藤する個人の姿をリアリティを持って描くことができます。見ていただくことで当事者じゃなくても自分事として想像して、状況を好転させる話しをするきっかけを作れる。僭越ですがそんなことも考えながら、有栖と瞳子の物語を組み立てていきました。

――第5話で有栖が出産したことがSNS上で話題になりましたが、今後の見どころはどんなところでしょうか。

企画当初から、脚本の龍居由佳里さんとは「出産前だけではなくて、子育てはずっと続いていくので出産後の物語もしっかり描きたい」というお話をしていました。子どもが生まれてからの方がいろんなことが起きるので、そういった部分を楽しみに見ていただけたらと思います。また、火曜ドラマの見どころの一つでもあるラブストーリーも盛り上がっていきますので、有栖と祐馬(鈴鹿央士)、瞳子と加瀬(上杉柊平)、さらには康介(八木勇征)、綾香(嵐莉菜)、6話から登場する透子(北香那)も含めてどんな恋模様が進展していくのか楽しみしていただけたらなと思います。

【写真】赤ちゃんのかわいさにメロメロな深田恭子、鈴鹿央士ら「18/40~ふたりなら夢も恋も~」より (C)TBS


福原遥&深田恭子の起用理由&現場での印象は…


――改めて、福原さん、深田さんのキャスティング理由を教えてください。

福原さんが出演されていたドラマやドキュメンタリーを見ていて、お芝居がうまいのはもちろんですが、それ以上に、とても誠実なお芝居をされる方だなと思っていました。今回の有栖という役は、とても難しい役だったので、福原さんの誠実さと真摯さが、有栖の信念の強さに重なり、彼女なら説得力を持って演じてもらえると確信してオファーさせていただきました。

ドラマ界を代表する深田さんが、瞳子という年齢もキャリアも重なる部分がある役を引き受けてくださったらこれ以上のキャスティングはないと思いお声がけさせていただきました。

今作は女性のキャリア、妊娠、出産などをテーマにしていて、ともすればテレビドラマとしては重い内容と受け取られるところを、深田さんに演じていただくことでいい意味で柔らかく見やすくなると思ったのも理由のひとつです。

深田恭子“瞳子”と福原遥“有栖”「18/40~ふたりなら夢も恋も~」より(C)TBS


――お二人の現場での印象はいかがですか。

福原さんも深田さんも撮影の合間はいつも笑顔で、共演者にもスタッフにも自分から話しかけていて、そういう気遣いできるところがさすがだなと思います。お二人ともせりふ量も多くて大変なのですが、そうしたことを感じさせないで、積極的に声をかけている姿を見ると改めてすてきな方だなと感じます。