坂口健太郎主演の新日曜ドラマ「CODE-願いの代償-」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系、Huluでも配信)の第8話が8月20日に放送された。最終章に突入し、CODEアプリの真相を知っていると思われる市川(玉山鉄二)の怪しさがいっそう光っている。(以下、ネタバレを含みます)
同作は、恋人が不審死し、絶望の淵に落ちた刑事・二宮湊人(坂口)が、「どんな願いもかなえる」という正体不明のアプリ「CODE」を手にしたことから始まる。そのアプリの背後には陰謀が潜み、幾重にも重なる事件と欲望が渦巻くノンストップ・クライム・サスペンスだ。
二宮を取り巻く人物として、CODEの謎を追うフリー記者・椎名一樹を染谷将太、息子の心臓移植手術の資金を貯めるためCODEモニターとなった三輪円を松下奈緒、椎名と共にCODEにまつわる事件を追うハッカー・三宅咲を堀田真由、ケアリングクラウンの市川省吾を玉山鉄二が演じる。
第8話は、市川の存在感がひと際不気味だった。円の息子・芯(木村優来)を連れ出し、探しに来た二宮と対峙した市川は、堂々と自分がIT企業「ランリーテクノロジー」(通称ランリー)の社長だと明かした。
CODEについて問われた市川は「人が人を幸せにする夢のようなアプリ」とし、「もし不幸になるのだとしたら、それはCODEが悪いのではなくて、使う人間に問題がある」と言う。そして「欲望に飲み込まれる人間が使うから、自ら身を滅ぼす」、また人が亡くなることには「それも大きな視野で見れば、弱くて卑しい人間が排除され、よりよい世界がつくられているといえませんか?」と。
二宮が「CODEを作ったのはあんただな」とぶつけると、「二宮さん、世の中には触れないほうがいいこともある」と言って、その場を立ち去った。
真相に迫ろうとする二宮を「バグみたいなもの」と表現し、「面白いバグならシステムを飛躍的に向上させるヒントをくれるかもしれません」と部下に告げた市川。そのシステムは前回描写があった、神奈川県知事・青柳(新納慎也)や総務省の滝田副大臣(本田博太郎)が絡むものだと思われるが、まだ謎のままだ。
だが、市川の恐ろしさは増幅していく。取材と称して椎名と共にランリーの社屋に潜入した咲がハッキング。システム開発部の様子が監視できるようになり、システム開発部チーフプログラマーの後藤(池田鉄洋)が市川に椎名たちの取材後にサーバーに異常はないと報告している姿も映し出されて、ハッキングがバレていないように見えた。
そのときにCODEの今後について「どうしてもやるというなら私はこれ以上黙っていられません」と市川に言っていた後藤のもとへ二宮と椎名が会いに行くと、目の前で後藤が亡くなる。死因は心臓発作だが、明らかにCODEを利用した“抹殺”だった。そのタイミングに咲は不安を覚えた。
そんななか、闇サイトにCODEのリンクが貼りつけられ、利用者による事件がマスコミでも報道されるようになると、さらにCODEに興味を持つ人間が増えていった。
それが市川の企みだとにらんだ二宮。ランリーの社内をあらためて確認しようとすると、市川が10からカウントダウンを始めた。途中でカメラ目線になる市川。「もしかして…」と咲がつぶやいた矢先、監視映像がシャットダウンされた。
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