八木勇征“康介”が涙の謝罪、視聴者の心を揺らした「俺にできることないかな」<18/40~ふたりなら夢も恋も~>

2023/08/23 12:24 配信

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八木勇征と安田顕が見せた心震える涙の演技


とはいうものの、有栖は「俺の子どもでもある」という言葉が引っかかっていた。自分だけの子どもと返したものの、息子・海(山手康暖)の父であることは確か。瞳子の「彼にも負うべき責任がある。子どもを一緒に育てるとかじゃなくてもね」は真理だ。

そんななか、康介の父・和彦(丸山智己)と母・由美子(シルビア・グラブ)が有栖に会いに来た。そのとき偶然いた有栖の父・市郎(安田顕)も交えての話し合いに。「お金だけで解決しようと思っていないの。あなたさえよければ海くんを、うちで預かってもいいと思ってます」という由美子の勝手な言い分に、怒る市郎。悩みながら頑張ってきた有栖、そして小さな海を一人の人間として見ている市郎の思いが突き刺さる。

そこに康介が現われ、「これは俺の問題なんだ」と両親を強制的に帰らせ、有栖と市郎に向き合った。

自分のふるまいを謝る康介の胸ぐらをつかむ市郎。言葉なく見つめ合う2人。それでもそれぞれの思いが伝わる、八木と安田の共に瞳に涙をためた渾身(こんしん)の芝居が光った。

しばらくして市郎が離れると、膝から崩れ落ちるように座り込んだ康介は、泣きながら「本当にごめん。ただ有栖を苦しめるだけで」と後悔を口にし、「俺にも何か手伝えることないかな。できることないかな。有栖とやり直させてください」と伝えて土下座した。

SNSには「今さら遅い」「勝手すぎ」と厳しい意見が多かったが、「ひたすら謝ったのはよかった」という声も。無責任に逃げてしまった事実は変わらないが、現況を知って向き合おうとしているところは成長ともいえる。

次回、8月29日(火)放送の第8話では、有栖が康介と向き合い、ある選択をする。

◆文=ザテレビジョンドラマ部