染谷俊之がデビュー15周年を回顧「25歳までに芽が出なかったら辞めるつもりでした」

2023/08/28 19:00 配信

2.5次元 インタビュー

「僕にとってはいつでも全盛期」。この瞬間を全力で駆けていく


──以降は舞台や映像を中心に俳優として広く活躍され、声優やYouTubeなどにも挑戦されています。改めてどんな15年でしたか?

長いようで、あっという間でしたね。裏を返せば、すごく充実した15年間だったと思います。(主演映画の)「カニを喰べる。」シリーズをはじめ、過酷な撮影も多くて、けっこうな修羅場をくぐり抜けてきたと自負しています。デビュー10周年のときは、記念の写真集を出したので、今回も何かできればいいなと思っています。

──染谷さんについて、最新主演映画「パラダイス/半島」(2023年)の稲葉雄介監督は「気持ちを盛り上げたり、クレバーに頭で考えたりと、シーンに応じて切り替えることができる俳優」と評していました。15年間キャリアを重ねてきて、演技に対する意識など、以前と変わってきたことはありますか?

いい意味でどんどん柔軟になってきていると思います。20代のころ、僕はけっこう頑固で「絶対にこう演じるんだ」と意地になっていた部分がありました。でも30歳を越えて「相手役の役者さんがこう演じてくるならば、ここはこうしてみよう」と柔軟に対応できるようになりましたね。「演技をガチガチに決めなくてもいいんじゃないか」と思う反面、譲れないところは自分の意志を貫くというふうに、メリハリをつけています。

──最後に20周年、30周年に向けて、今後の抱負をお願いします。

まずは感謝の気持ちを忘れず、今後もいただけるお仕事を精一杯頑張りたいです。(仕事が)なくなるのが一番怖いので、忙しいくらいがちょうどいいですね。昨年末、マネージャーさんと「2023年は忙しくしよう」と話し合って、実際に上半期はけっこうバタバタしたんですが、こういう忙しさも久しぶりで楽しいなと思いました。今後20周年、30周年を迎えても、基本的なスタンスは変わりません。僕はいつでも全盛期だと思っています。今年で36歳になるんですが、この年齢だからこそ、できることもたくさんあります。だからこそ、この瞬間を精一杯駆け抜けていきますので、今後とも応援をよろしくお願いいたします!

取材・文=河合哲治郎

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