堺雅人“乃木”の意外な行動によって「敵か、味方か」分からない混沌とした展開に<VIVANT>

2023/08/28 13:57 配信

ドラマ レビュー

“別班”乃木憂助(堺雅人)の予想外の行動に物語の展開も混沌と(C)TBS

堺雅人主演の日曜劇場「VIVANT」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)の第7話「宿命の兄弟の対峙!!そして…」が、8月27日に放送された。自衛隊の特殊部隊“別班”、謎の組織“テント”、公安の三つどもえの闘いのように思われたが、乃木憂助(堺)の行動で予想もしていなかった展開に。(以下、ネタバレを含みます)

完全オリジナルのアドベンチャードラマ


同ドラマは、福澤克雄氏が原作・演出を手掛ける、完全オリジナルの“アドベンチャードラマ”だ。主演を務める堺の他、阿部寛二階堂ふみ二宮和也松坂桃李役所広司らが出演。

さらに、竜星涼迫田孝也林遣都高梨臨檀れい濱田岳坂東彌十郎小日向文世キムラ緑子や、映画「スパイダーマン」シリーズで知られるハリウッド俳優のMartin Starr(マーティン・スター)といったキャストが集結している。

乃木、黒須以外の“別班”メンバーが登場


日本を守るため民間人に紛れて諜報活動を行う自衛隊の精鋭部隊“別班”。これまでに乃木と黒須(松坂)、司令役の櫻井(キムラ)が登場していたが、新たに4人のメンバーが判明した。

廣瀬瑞稀(珠城りょう)、和田貢(平山祐介)、熊谷一輝(西山潤)、高田明敏(市川笑三郎)の4人も、乃木ら同様、企業などに属し、普段は別班であることを隠して生活している。

中央アジアを中心に世界各地でテロ活動を行ってきた謎の組織“テント”が、日本を最終標的としていることが判明。それを事前に防ぐために、櫻井によって6人が招集された。

テントの幹部・アリ(山中崇)の証言によってテントの首謀者がノゴーン・ベキ(役所)という人物だと分かり、本名・乃木卓、乃木憂助の父親だということも分かった。

乃木は3年前、乃木家の家紋とテントが犯行現場に残すマークが同じだと気づき、その時からテントの首謀者が父親ではないかと疑っていたという。

元公安の乃木卓、ノゴーン・ベキが日本を標的にする理由


野崎(阿部)ら公安もテントの首謀者がノゴーン・ベキで、乃木卓であるというところまで近づいていた。元公安で、表向きは農業使節団として砂漠地帯の緑地化事業を行い、バルカ共和国から感謝状が送られるほどの功績を上げて、ノゴーン・ベキと呼ばれるようになった。ノゴーンは“緑”、ベキは”魔術師”という意味。

バルカは石炭など資源が豊富な国。当時、4つの民族による内乱のうわさがあり、内乱を防ぐというのが乃木卓の任務だった。しかし、実際に内乱が勃発し、その翌年に乃木卓が死亡したことになっている。

公安・野崎、別班・乃木共に考えた理由が、「公安が何らかの理由で乃木を見捨てた」ことによって、日本を恨み、報復を企てているということだった。

野崎は、乃木が別班だと確信しているが、公安はまだ乃木と別班を結び付ける証拠がないため、別班ではなく、ロシアや中国、北朝鮮の諜報機関に属しているか、乃木自身がテントと関わっているのではないか、と推測。

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