井上瑞稀“ネズ”、タイムリミットが迫るなか固い決意で“仇”を探す<なれの果ての僕ら>

2023/08/30 11:36 配信

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ネズの尋問が始まる…恋人・未来を殺した犯人を絶対に探し出すという暗い決意(C)「なれの果ての僕ら」製作委員会 (C)内海八重/講談社

最愛の恋人を殺した犯人をこの手で…。8月29日に放送された「なれの果ての僕ら」(毎週火曜深夜0:30-1:00ほか、テレビ東京系ほか)では、記者・星野薫子(森カンナ)とネズ(井上瑞稀)が面会室で語らうシーンから始まる。正義感にあふれ、凶悪な実験のなかで誰も死なないように動いていたネズ。彼が“仇を射殺する”までの経緯が語られた。(以下、ネタバレを含みます)

「なれの果ての僕ら」とは


同ドラマは、「週刊少年マガジン」および「マガジンポケット」で連載・配信された内海八重の漫画が原作。同窓会に集められたクラスメイト23人を襲うのは、誰も予想だにしていない監禁劇だった。極限状態に追い詰められたときに暴かれる、人間の“狂気”を克明に描いた衝撃のサスペンス作品だ。

主人公のネズ(真田透)を演じるのは、NHKドラマ「麒麟がくる」などに出演したHiHi Jets井上瑞稀。さらに監禁事件の首謀者であり、“人間の善性”への興味から残虐な実験始めた夢崎みきおという難しい役柄を、実力派俳優・犬飼貴丈が演じる。

あのネズが冷たい声で…「どんなときでも自分を守りたいのが人間だ」


銃を向けることで改めてクラスメイトたちを逃がさないと宣言したネズ。何者かに殺害された恋人・桐嶋未来(大原櫻子)がみきおを殺害するシーンの監視カメラ映像を何度も見返しつつ、目に暗い炎をたぎらせていた。

時間軸は事件後の面会室に移り、ネズと薫子の問答が始まる。「大切な人」がネズに奪われたという薫子。事件当日、ネズはクラスメイト1人ひとりにアリバイを聞いた。緊迫した状況下で嘘をつくのは難しいと推測する薫子に対し、「どんなときでも自分を守りたいのが人間だ。いつだって嘘をつく」とみきおのような物言いで否定するネズ。事件前との印象が違いすぎて、頭が混乱するシーンだ。

「でもそうやって適当についた嘘は、必ずバレる」そういった通り、ネズはクラスメイトたちから聴取したアリバイの矛盾点に気が付く。

当初それぞれが証言するアリバイは、ネズが屋上に行くまでの間に誰も屋上へ行っていないという状況を示していた。ただみきおの母、夢崎亜夜子(雛形あきこ)の協力を得て真実を暴くことに。

ネズが持っている銃は理科室にあったもので、未来が持っていたものではない。つまりみきおが用意していたはずの銃は、もう一丁あるはず。そして映像を見る限り、未来はみきおを殺害したあと銃を持っていたはずだ。「未来を殺したやつが銃を持ってる。お前らのなかに、嘘つきの殺人鬼が紛れてんだよ」宣言したネズは、月岡小紅(吉田伶香)と小山内彩(椛島光)の策略によって消防車が到着しても冷静だった。

そして水野カイト(矢花黎)が発した“クラスメイトの他にも人が紛れ込んでいるかもしれない”という議論を経て、ついに犯人を特定する。