2022年、ドラマ「やんごとなき一族」(フジテレビ系)の演技で話題となり、その後も連続ドラマや映画はもちろん、バラエティ番組など、メディアに引っ張りだこの松本若菜。今年2月には自身初のフォトエッセイ「松の素」を上梓した。現在、ドラマ「18／40～ふたりなら夢も恋も～」(TBS系)に出演中で、大河ドラマ「どうする家康」(NHK)での登場も控えている松本が日々何を感じ、思うかを語る本連載。今回は「松本若菜の悩みごと」。忙しい毎日を送る松本の、直近の悩みとは？
みなさま、おつかれさまです。「悩み事ないでしょ？」といわれがちな松本です。ほんとによくいわれるんですよ。「悩み事なさそうでいいね」とか、「いつも楽しそうだね」って。「そうなんですよ～！」とは答えるけども！ そのたびに、「私だって悩みのひとつやふたつあるんですよ～」と思うわけです。いわないけども。
でもそれって、ちゃんと気持ちのオンオフができてるってことなのかな？ 切り替え上手になりたいとは、いつも思っているんです。人に見られるお仕事をしているし、そもそも悩んでる顔や疲れた顔を見せていいのは、事務所のスタッフさんと家族だけだと思っているので。
元気に見せようとしているのかといわれれば、そういうときもあるのかもしれません。「大丈夫？」って心配されるほうがしんどいとき、ありませんか？ 「悩みごとなさそうでいいね」といわれるのなら、そっちのほうがラクかも、じゃあそういうふうに見てもらおう。それが「松本若菜」のイメージになるんだったら、それもいいのかもしれないって。
といっても、気持ちを押し殺しているとか、そういうわけではないので心配しないでくださいね。いつもマネージャーさんに、「ちょっと聞いてくださいよーー！」って話を聞いてもらっていますから(笑)。
そういえば、撮影現場でお会いする先輩方のつらそうな姿って見たことがないかも……。上手に気持ちのオンオフを切り替えていらっしゃるのか、それこそそういう姿を見せないようにしているのか。年を重ねて、いろいろなことを考えられるようになったからから、そんなことも感じるようになりましたね。
今回は「悩みごと」についてお話をしてきたのですが、直近の悩みは「体が痛い」、です。大河ドラマ「どうする家康」で私が演じる阿茶局(あちゃのつぼね)は、いつも立膝で座っているんですが、床が板張りだったりするともう足が痛くて。そのうえ、足をかばって無意識に無理な体勢をとっていたらしく、ピラティスの先生いわく、「体がガッチガチ」になっていたそう。どうりで体が痛いわけだ。
考えてみたら私、ピラティスに通い始めるまで体のメンテナンスをちゃんとしたことがなかったんですよね。だから疲れが溜まる一方で、ぎっくり腰を繰り返したり、ヘルニアも手術をするくらい悪化しちゃって。でも今は定期的にメンテナンスができているので、体の調子はいいんですよ。徐々にですが、「今、体のココが無理してるな」というのもわかるようにもなってきて。自分の体と会話ができるようになったっていうのかな？ 「これ以上やったらダメだよ、私」「そうだよね、私」みたいな(笑)。
お気づきですね、みなさん。この連載の初回でお話ししたピラティス、ちゃんと続いているんですよ、ふふふ。でも「素敵ウェア」はまだ買えていないので、早いとこ薄紫やらミントグリーンのウェアを買わなくちゃ！
取材・文＝恩田貴子
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