――「飯テロ」とも称される倒理の料理シーンですが、なぜ外で料理をしているのでしょうか?
原作では、探偵事務所は一軒家なので家の中に台所があるのですが、ドラマでは狭い雑居ビルの一室なので、それを逆手に取り、「狭いならいっそのことキッチンは外に出してしまおう!」と屋上に設置しました。
アウトドア感があって、視聴者の皆さんにとってもちょっとした推理の小休止になるのかなと。調味料は事務所家の中にあるので、それを格子越しに、氷雨や薬子(畑芽育)が倒理に受け渡すことが多いです。
また、倒理が料理する時に使用する大きな中華鍋も堤監督のこだわりが詰まっているんです。料理することは最初から決まっていたのですが、大きい中華鍋でざっと料理を作って、そこからみんなで取り分けて食べるようにしようという堤監督のアイディアが加わりました。
――松村さんによる料理のシーンは圧巻ですよね。
松村さんはドラマで以前シェフの役をやられていたのですが、その時にすごく料理を練習されたそうで、その時に培われた松村さんの努力の証が「ノキドア」でも活かされています。
食材を切るスピードもこちらが早回しなどで手を加えることもなく、そのままのスピードで切られているのでいつも感心しています。
――最後に松村さんや西畑さん、それぞれが気に入っているんだろうなという物や場所を教えてください。
待ち時間は、それぞれ自分のソファに座って2人でおしゃべりしていることが多いです。倒理(松村)は自身の寝床ゾーン、氷雨(西畑)は自身のデスクに座っていることもあります。氷雨はデスクに座っているとき、よく落書きをしているのを見かけます。
今回、田中氏の解説のおかげでより「ノッキンオン・ロックドドア」を楽しめる素材が集まった。話数を重ねるごとに反響が大きくなっている理由に、ドラマに携わる人々の思いがあると知ることもできた。
情熱が詰め込まれたオシドラサタデー「ノッキンオン・ロックドドア」。こだわりのセットの中で、松村、西畑たちが織り成す最高級のストーリーに今後も期待が高まる。
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