松重豊、大河ドラマの撮影を振り返る「いつの間にか家臣団の絆も深まっていました」<どうする家康>

2023/09/10 05:00 配信

ドラマ

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涙が出そうになるほど「松本くん頑張れ!」と思っている


――視聴者の皆さんへメッセージをお願いいたします!

大河ドラマは撮影期間も長丁場。監督も各話ごとに変わるように、誰か一人がリーダーシップをとって作るものではない。みんなで作り上げるものだと思っています。実際、昨年6月に撮影が始まってから1年以上、座長である松本くんを中心に、みんなで、作品と向き合ってきました。せりふのやり取りの前に、「このシーンをどう組み立てたら次のシーンにつながるか」という物語の整合性から、「あのシーンこう撮ったけど、本当はもっとこうした方が良かったかな」という反省も含めて…絶えず話し合いを続けながら作品づくりをしてきました。振り返ると、僕らが「徳川家康」という題材をかりて、チームプレーが試されるゲームをずっとやり続けていた感覚です。

僕は一足先にクランクアップしましたが、アップした今でも、松本くんや家臣団がどうしているかなというのはずっと心の中で考えていて。心のどこかでは心残りな部分もあります。今後どうなっていくか心配な部分もありますが、ただ、松本くんはお世辞抜きで、本当に頑張っていると思っています。僕含め、年長組がどんどんいなくなり、撮影現場はじきに彼が年長者になるでしょう。今日も現場を引っ張って作品と向き合っているのだろうと想像すると、涙が出そうになるほど「松本くん頑張れ!」と思っている自分がいます。

徳川家康という人は、運良く、天下をとるまで生き残る人です。天下をとった家康、そして演じきった松本くんの晴れやかな顔を、日本中の人たちに見守って頂けたらと思います。最後までどうか、あたたかく見守って下さい。