話は平行線をたどる一方で、新はついに清霞へ決闘を挑む。決闘の最中、ほとんどが「見鬼の才」を持たない薄刃家の異能は“異形”ではなく、“異能者”を倒すためのものであると語る新。薄刃家は暴走した異能者を止める最後の要として、密かに帝に仕えてきたという。
その瞬間、清霞の目の前で新が8人に分身。それは彼が持つ、幻影を見せて相手を惑わすための異能だった。分身は攻撃も仕掛けてくるが、清霞は見事に本物を見抜く。そして、偽物だけを狙って異能で雷を落とす清霞。想像以上の力を前に新は敗北……かと思われた。
しかしながら、トドメを刺す瞬間、清霞の目の前に美世が現れる。それは新が見せた幻影だったが、清霞は思わず剣を手放してしまい、結果は新の勝ち。無慈悲にも清霞は結界の外にはじき出され、美世との仲を引き裂かれてしまった。
幻影とはいえ、美世を決闘の道具として使った新と、彼女を傷つけたくなくて手を止めた清霞。果たして、本当に美世を大事に思っているのはどちらだろう。だが、清霞は「勝負に負けたのだから、美世を連れ帰る資格はない」と自身の屋敷に戻る。
そんな清霞に拳骨を食らわせるのが姉の葉月(CV:日笠陽子)だ。彼女は、清霞が分からなくなってしまった美世の気持ちを代弁する。美世は清霞のそばにいるため、自分を磨きたかったのだと。
自分の間違いに気づいた清霞は、正々堂々と美世を迎えに行くためにも、オクツキの霊を掃討する任務に出かける。一方、薄刃家に渡った美世は、夢見の力で人の精神を操作し、洗脳も可能であることや、これまで美世がその異能に目覚めなかったのは、澄美が力を封じていたということを聞かされていた。
美世が予想以上の大きな宿命に翻弄され始めた第10話に、SNSには「新と清霞のバトルシーン、めっちゃ惹き込まれたわ」「美世の幻覚を出した新は賢いんだろうけどずるいーって思っちゃった」「葉月さん良いお姉さんだ~」「異能の真実が、どのように転ぶのか楽しみ」という声が集まっている。
■文/苫とり子
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)