「天国の階段」から20年…第一線を走り続ける“元祖モムチャン俳優”クォン・サンウの魅力<ハンガン警察>

2023/09/13 07:10 配信

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「ハンガン警察」で主演を務めるクォン・サンウ(C)2023 Disney and its related entities

9月13日(水)に日本でも配信スタートする韓国ドラマ「ハンガン警察」。“警察不適合者”の吹き溜まりとされる漢江(ハンガン)警察隊の面々の活躍をコミカルかつダイナミックに描く同作で、主人公の“短気な巡査部長”ハン・ドゥジンを演じるのが、長きにわたり韓国エンタメ界のトップを走り続けるクォン・サンウだ。ブレイクのきっかけになったドラマ「天国の階段」(2003年)から今年でちょうど20年。日本でも第一次韓流ブームから人気を保ち続ける彼の魅力とは?

「天国の階段」でブレイクした“涙の貴公子”


2001年に俳優デビューしたクォン・サンウのブレイクは早かった。デビュー2年後の2003年には、主演ドラマ「天国の階段」が韓国で最高視聴率45.3%をたたき出す大ヒット。「冬のソナタ」(2002年)のチェ・ジウと共に、幼なじみの男女が過酷な運命に翻弄(ほんろう)されながらも純愛を貫くストーリーを演じて感動を呼び、サンウは“涙の貴公子”と呼ばれるようになった。

「天国の階段」は日本でも2004年に放送されるや「冬のソナタ」から続く第一次韓流ブームの波に乗り、彼の名も一躍知れ渡ることに。2005年のドラマ「悲しき恋歌」も大ヒットし、甘いマスクとロマンス演技、流す涙の美しさで多くのファンを魅了した。

「ハンガン警察」より(C)2023 Disney and its related entities

元祖“モムチャン” ハードな肉体改造も


とはいえ、サンウが得意とするのは甘く切ないメロドラマだけではない。2001年の映画デビュー作「火山高」ではすでに鋼のように磨き上げられた肉体をこれでもかと披露しており、元祖“モムチャン(鍛え上げられた体)”俳優のキャッチフレーズでもよく知られる存在だ。

それから約20年がたち40代となった今も、その“モムチャン”ぶりは衰えを見せていない。2019年の主演映画「鬼手<キシュ>」ではハードな肉体改造を行い、体脂肪率9%、バキバキに割れた腹筋と無駄のないシルエットという理想的な肉体を作り上げた。

演じたのは、壮絶な過去を歩んできた孤高の棋士グィス。囲碁の頭脳戦とハードなアクションの両面で魅せる同作のため、3カ月にわたるトレーニングをこなしたサンウ。棋士100人との同時対局といった緊張感あふれるシーンはもちろん、格闘術を兼ね備えたグィスの骨太アクションや鉄橋上での鬼気迫る死闘など、フィジカルな見せ場もすべてスタントなしで自ら演じた。

「ハンガン警察」より(C)2023 Disney and its related entities