<潜入捜査官 松下洸平>ついに佐藤浩市に正体がバレてしまった衝撃の第4話「洸平くんの苦悩のお芝居にせつなくなる」の声

2023/09/18 18:00 配信

ドラマ

「潜入捜査官 松下洸平」第4話より(C)TVer

民放公式テレビ配信サービス「TVer(ティーバー)」の初のオリジナルドラマ「潜入捜査官 松下洸平」。9月16日(金)に配信された第4話では、佐藤浩市がマフィアの構成員となった理由が明らかに。最終回で描かれる佐藤と松下の直接対決に期待が高まるエピソードとなった。

「潜入捜査官 松下洸平」とは


本作は、俳優やシンガーソングライターとして活躍中の松下洸平が、実は大物俳優の疑惑解明のため15年前から芸能界に潜入していた警視庁の捜査官だったという設定で繰り広げられるサスペンスコメディー。

松下のみならず、潜入捜査のターゲットとなる佐藤浩市や、馬場ふみか古田新太も本人役で出演。芸能界を舞台に、リアルとフィクションが絶妙に混ざり合うストーリーが展開される。

毎週火曜と金曜の正午に1話ずつ配信され、最終話までの全5話はすべて無料で視聴可能。また、本作品に制作協力をした民放5局の人気バラエティ番組の本編もTVerで配信される。バラエティ番組に松下洸平本人役としてゲスト出演しながら、同時に本ドラマの撮影を実施しており、ドラマを観た後、思わず見返したくなるバラエティ番組を期間限定で楽しむことができる。

悔しいのは潜入捜査官として?それとも芸能人として?


芸能界潜入から15年の時を経て、ようやくターゲットである佐藤浩市との共演を掴んだ松下洸平。しかし、あろうことか、佐藤に正体がバレていた。

「潜入捜査官 松下洸平」第4話では、原因がわからず、パニックに陥る松下に上司から潜入捜査の中止と映画降板の判断が下される。

上の判断に納得がいかず、松下は「やっと佐藤浩市に近づけたんですよ!?」と猛反論。そんな彼に、小堺(吉増裕士)は佐藤がマフィア入りをした理由を語る。時期や状況を鑑みて、役作りのために組織に加わったとみられる佐藤。「そこまで人生を芝居に捧げている男が、自分を捕まえるために芝居を利用した人間を許すと思うか?」と言われ、松下は思わず言葉を失う。

一方で、組織に命を狙われる可能性が高いため、映画以外の仕事は続け、なるべく安全な芸能界の中にいることに。拳を何度も握りしめる松下。潜入捜査官として、任務が失敗してしまった悔しさはもちろんある。

だが、松下の演技には、芸能人として、佐藤を含むキャストやスタッフたちとここまで作り上げてきた主演映画を降板しなくてはならない悔しさやもどかしさもまた滲んでいるように見えた。

「潜入捜査官 松下洸平」第4話より(C)TVer


迫真の演技で魅せる“佐藤浩市”の過去


タイトルバックを挟み、物語の目線が佐藤に変わる。そこで、佐藤がなぜマフィアの人間となり、これまでどういう道を歩んできたのかが明らかとなった。

30年前、ある作品のオファーが舞い込み、マフィアの構成員を演じることになった佐藤。これからの役者人生を決めると言っても過言ではない作品だったが、役がうまく掴めずにいた佐藤は知り合いのツテでカルバンテのアジトに潜入する。

最初はただ話を聞くだけのつもりだった。しかし、そこで警察のS(=スパイ)が始末される場面を目撃してしまった佐藤は脅される形で仲間となったのである。

「俳優としての評価が上がっても残るのは虚しさと罪悪感だけ。自分が何者かさえ、よくわからない」という佐藤のナレーションとともに映し出されるのは、佐藤の若かりし頃から現在までをたどる実際の写真。第1話でも、同様に松下のこれまでの歩みが写真とともに映し出された。

芸能人でありながらマフィアの構成員にならざるを得なかった佐藤と、警察官でありながら潜入捜査のために芸能人となった松下。立場も状況も異なるが、どちらも秘密を抱えたまま芸能界を生きてきた。だから佐藤はどこかで松下にシンパシーを感じたのかもしれない。俳優の古田新太に「可愛がってやってください」と頼まれた松下に初めは好印象を抱いていた。皮肉にも、松下が憧れていると言ってくれたからこそ、佐藤は組織を抜ける覚悟ができたのだ。

ちなみに、携帯電話を所有していないことで知られる古田。そんな彼が佐藤に公衆電話から連絡してくる忠実な場面にも注目が集まった。

「潜入捜査官 松下洸平」第4話より(C)TVer


第4話の癒しとなった松下とココリコ田中のやりとり


佐藤が松下の正体に気づいたのは、馬場ふみかの「私実はSなんです」という言葉に松下が「どこのですか?」と返したことによる。まさかのうっかりで松下はSMの“S”を、警察用語でスパイを意味する“S”と勘違いしたのだ。

当の本人は全く気がついておらず、「うっかり警察用語でも使ったんだろう」という小堺に「そんなバカじゃないですよ!」と答えていたのが今となっては面白い(自ら警察用語を使ったわけではないが)。

そんな松下は、テレビ東京のバラエティ番組「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」の収録に参加していた。外来種が大量発生し、困っている池の水を全部抜いて、そこに何が潜んでいるのかを調査する番組だ。松下がゲスト出演した9月10日の放送では、山口県岩国城のお堀で生態系を乱す外来種に困っている地元の高校生たちを手助け。泥まみれになりながらも一生懸命作業に取り組む松下の姿に視聴者から好感の声が集まった。

収録後、自宅に戻ると危険なため、同番組のMCを務めるココリコの田中直樹を食事に誘う松下。しかし、「こんなご時世じゃなかったら」「仏滅じゃなかったら」と体良く断れる。それでも食い下がるが、「また誘ってきた!」と言われて松下が思わず吹き出すという一連のやりとりは、シリアスな展開が続く第4話での貴重な笑いどころだった。

仕方なく諦め、ロケバスに残っていた松下にかかってきたのはマフィア幹部の一人・佐々木(和田聰宏)からの電話だった。佐々木は、自分のせいで松下が降板したと思い、話し合うために松下の自宅を訪ねた馬場を拉致したのだ。

松下は急いで指定された場所へ向かう。次週はついに最終回。ともに“二足の草鞋”を履く松下と佐藤の直接対決に期待が高まる第4話に、SNSには「佐藤浩市さんの圧倒的お芝居と洸平くんの苦悩のお芝居にせつなくなる」「古田新太さんのとこと、ココリコ田中さんのとこが癒しでした」「次で最終回なんて寂しいなあ」「あー、終わってほしくない」という感想が集まった

「潜入捜査官 松下洸平」第4話より(C)TVer


■文=苫とり子