――初めて仗助の衣裳を着て、髪を整えた時はどう思いましたか?
「“これでイケるな”と思いましたけど、あの髪型を完成させるまでにかなり試行錯誤しました。作り方は企業秘密なんですけどね(笑)。ボリュームのある仗助らしい前髪を見た瞬間に気合いが入りました。アクションシーンで前髪が邪魔になりませんか?と言われますけど、意外と慣れました。最初は下を向いて見上げる時にちょっと前が見づらいなあと思いましたけど、自然に視線をズラして見るようになっていましたね」
――実写化不可能と言われ続けた作品ですが、初めて挑むような芝居もありましたか?
「スタンドをどう表現して、僕らがどう動くかは未知の領域ですよね。スタンドの動きには絵コンテがあって、テストの時にアクション部の方がスタンドの代わりを演じてくれました。僕が相手を殴る動きに合わせて、背後から拳を伸ばすとか。その部分はイメージを掴みやすくて楽しかったです。でも、敵のスタンドと闘うシーンは、いつどこから相手が襲ってきてもいいような緊張感を想像しながら現場に立っていましたね」
――撮影中の三池監督はどんな指示を出してくるんですか?
「特殊な動きは三池さんが実演してくれましたね。“相手はこう動くから、仗助は『ドラーッ!』とこんな感じで反撃して”と。シーンを撮り終えた時、僕に親指を立てる仕草も何度か見ました。それは“いいぞ”という意味もあったと思いますけど、“まだまだ出来る”と僕を突き動かしていたような気もします。三池さんは役者が自由に動きたくなるようなモチベーションをいつも上げようとしてくれる方ですね。だからというか、全ての撮影を終えて“カッコよかった。いい映画になったよ”と三池さんに言ってもらった時には凄く嬉しかったです」
――豪華なキャスト陣にも大きな刺激を受けたんじゃないですか?
「もちろんです。普段はとてもフレンドリーな伊勢谷(友介)さんからは現場で承太郎さんとして受け取るものが本当にたくさんありました。マッケン(新田真剣佑)が虹村億泰を自分のものにして、現場で自由に動いている姿には凄いなあと思いましたね。隆(神木隆之介)はやっぱり芝居が上手いです。時間が巻き戻る時の芝居とか、本当に器用なんですよね。(山田)孝之さんは、本当に僕のことを気にかけてくれて。制作発表の時には“俺で言う『クローズZERO』のような作品になるはずだから、頑張れ”と背中を押してくれたし、現場でも本番まで本気で練習につき合ってくれて嬉しかったです」
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