乃木坂46の4期生であり、野球好きと知られる黒見明香がメジャーリーグベースボール(以下、MLB)の魅力を伝える初冠企画MLB連載「9-6-3のファインプレー!」。乃木坂46の野球好きの久保史緒里・向井葉月・金川紗耶・柴田柚菜と共に結成された「乃木坂野球部」のメンバーであり、「ABEMA BASEBALL SPECIAL SUPPORTER」としてゲスト出演する「ABEMA」のMLB中継内では、あらゆる野球データが記載された直筆の通称・黒見ノートが視聴者の間で「レベルが高すぎる」と度々話題になっている。第3回となる今回のテーマは“長打力”。メジャーリーグと言えば豪快な圧倒的なパワーが繰り出される長打力が大きな魅力の一つだが、黒見はどんな選手に注目しているのだろうか――。レギュラーコーナー「このMLB選手について語らせて!」に加え、今回から「くろみんMLBモノマネ」のコーナーもスタート。
――「ABEMA BASEBALL SPECIAL SUPPORTER」としてMLB中継でも、存在感を発揮していますが、番組には慣れてきましたか?
黒見:そうですね。少しずつは慣れてきたのですが、9月16日のエンゼルスvsタイガース戦でご一緒した解説の川崎宗則さんも仰っていましたが、メジャーリーグは、昇格と降格が非常に頻繁なので、情報をしっかりとキャッチするのが大変です。先日の中継でも、エンゼルスのカイレン・パリス選手とかジョーダン・アダムス選手が降格したと発表されていたのですが、ミッキー・モニアック選手とマイク・ムスタカス選手がIL(負傷者リスト)入りした関係で、再度昇格していたので、ちょっとびっくりしてしました。その意味で、緊張感はあります。
――中継のあいだ、黒見さんの発言も増えてきましたね。
黒見:これまで選手の情報量も結構限られていたなと感じていたので、あまり出場していない選手までしっかり情報を得られるように意識はしています。最初のうちは、試合に出る可能性のある選手に絞ってしまっていたのですが、いまは今季出場したことある選手は、しっかりと情報を集めようとしています。
――1日8時間ぐらい選手について調べてノートに記しているとお聞きしたのですが。
黒見:なるべくライブの合間や、リハーサルの合間など時間があるときに、選手の基本的な情報はもちろんですが、気になった選手のインタビュー映像を見て、そこで名前が挙がった選手のインタビューをさらに探して見たりしたものを抜粋してノートに書いていくと、結構な時間になってしまいますね。
――非常に勉強熱心かつ鋭い視点を披露している黒見さん。今回のトークテーマは“長打力”です。試合を観ていると、打ち損ねたかなと思っていたような打球でも、軽々スタンドインするなど、ちょっと常人離れしたパワーを持った選手も多いですよね。
黒見:確かに、打球角度13度でホームランとかありますよね(笑)。
――“長打力”と言っても、いろいろな解釈がありますが、まずは“長打力”と聞いて、どんな捉え方をしていますか?
黒見:そうですね。まずパッと浮かぶのはホームランですよね。球場でホームランが出るとパフォーマンスを含めて盛り上がりますし、得点も一気に入りますからね。でも、個人的に魅力に感じているのが、ホームランはもちろんなのですが、ツーベースやスリーベース。どちらも長打に入るので、私のなかでは、パワーも大切ですが、足の速さというのも、長打力を語る上で大切かなと思っています。外野手の頭を超えるツーベースやスリーベースってすごくワクワクします。さらにプラスして、得点圏で長打を打てる選手はすごい!ドジャースのフレディ・フリーマン選手などは、私が試合を観ているとき、ほとんど得点圏で打っているイメージです。
――今季の試合を観ていて、黒見さんの考える“長打力”のすごい選手を3人挙げるとしたら?
黒見:いやー難しいですね(笑)。たくさん思い浮かぶ選手はいるのですが……。そうですね、レッズのエリー・デラクルーズ選手、フィリーズのカイル・シュワーバー選手、エンゼルスのジョー・アデル選手にします。
――1人ずつ、理由を教えてください。
黒見:デラクルーズ選手は、今年デビューした選手ですが、デビュー15試合目でいきなりサイクル安打を達成するなど注目の選手です。ホームランは現時点で11本(9月18日現在)ですが、とにかく足が速く2塁打、3塁打も期待できますし、盗塁も多い。パッと見て長打力というとピンと来ないかもしれませんが、チャンスにも強く、しっかり長打を打てるイメージがあります。直接長打力とは関係ないかもしれませんが、守備もすごいんです! 変な態勢で捕球しても、そこからの送球もすごく早い! 肩も強いんです。デラクルーズ選手がいると、チームのレベルが一つ上がるような存在なんです。
アデル選手は、まだ1本しかホームランは打っていません(9月18日現在)が、そのときの打球速度が188キロというからびっくりしました。守備でもナイスプレーを見せてくれていましたし、ジャンプ力もすごいので、そのバネを活かして、これからも長打を打ってくれるのかなという期待を込めて挙げたいです。
シュワーバー選手は、打率が1割台なのですが、ホームランは44本(9月18日現在)。今年の安打数が107なのですが、ほぼ半数に近い数がホームランという、まさに“長打力”=シュワーバー選手と言えるような存在ですよね。しかも打率は低いですが、ファーボールは119と、ナ・リーグで2位。ホームランかファールボールというのも、すごく魅力的です。
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