アイナ・ジ・エンド「広瀬すずちゃんは、お芝居の教科書」 共演者とのエピソードとBiSHへの思いも明かす<キリエのうた>

2023/10/12 08:30 配信

映画 インタビュー

BiSHは自分にとって“新しい家族”

アイナ・ジ・エンド撮影=友野雄


――先ほど「BiSHが解散した後どうしよう、1人ぼっちになるんだ」 と思っていたと、おっしゃっていました。6月に解散後、現在は個人で活動されていますが、いかがですか?

BiSHは、自分にとって新しい家族みたいな場所だったので、「キリエのうた」で撮影がしんどい時も、久しぶりにBiSHの楽屋に入って、2時間話していたらすごい元気になったり、メンバーに救われた部分はたくさんありました。なので、それがバラバラになったのは、すごく寂しいなと思います。

――今もやはり恋しくなったり…?

それが不思議となくて。人間は、ずっと同じ場所にしがみついて生きるっていうのは、不可能なのかなと思うんです。犬が死んだ時とかも、すごく悲しいじゃないですか。でも、毎日それを思い出すわけじゃなくなってくるというか。何年か経ったら、忘れるわけではないですが、いない環境に慣れて生きていけるんです。失恋も、誰かが亡くなった時も同じです。無理やり寂しい気持ちを1回取っ払って、今は「キリエのうた」モードに入っています。

――この映画は、まだメンバーのみなさん見られていないんですかね?

モモコグミカンパニーだけ試写に来てくれて、彼女は本を書いていて、岩井さんの本も読んでいるので、近い将来書いた本が映画化できたらいいな、と思って誘いました。

――それでは最後に、アイナさんが本作を通して、これから見てくださる方に1番届けたいと思っていることを教えてください。

「キリエのうた」は4人主人公がいるんですけど、みんなそれぞれ色んな人生を送っていて、見てくれる人も、この4人の人生の誰かしらに共感する部分があるのではないかと思います。

例えば、松村さん演じる夏彦だったら、大切な人をずっと追い求めて、つまずいても転んでも探し続けるという…。 どんな状況でも、大切なものは大切だと走り抜ける、この感情は人間誰しも共感できるのではないかと。生きていたら、1人や2人は大切な人がいて、その人のためなら頑張れるなどといった経験がある人もいると思います。なので、4人のうちの誰かに共鳴できるはずです。「キリエのうた」は、あなたの物語かもしれないよっていうのを伝えたいです。

◆取材・文/WEBザテレビジョン編集部

アイナ・ジ・エンド撮影=友野雄