グラナド伯爵(CV.咲野俊介)領に到着したフリーレンは、その中を闊歩する魔族に遭遇する。フリーレンはすぐに攻撃体制に入るが、衛兵は取り押さえてしまう。その様子を見ていた魔族のリュグナー(CV.諏訪部順一)は、フリーレンに「君のその目はまるで猛獣でも見ているかのような目だ」と語りかける。
地下牢に投獄されたフリーレン。面会に来たフェルン(CV.市ノ瀬加那)は、この街に魔族がいる理由を彼女に伝える。長い戦いの果て、魔族からの和睦を受け入れる決意をしたグラナド伯爵。彼は使者である魔族・リュグナー一行が街に入ることを受け入れていた。フリーレンはこの判断を「悪手だね」と切り捨て、魔族を忌み嫌うきっかけとなった事件について語り出す。
ヒンメルたちとの旅の途中、フリーレンは村を襲った魔族の女の子を救ったことがあった。その女の子は、村長宅で平穏な生活をスタートする。しかし、この平穏は村長斬殺事件によって崩れ去る。彼女に対し暴挙の理由を問うヒンメル。しかし、かけ離れた価値観を持つ魔族との会話は決して噛み合うことがなかった。フリーレンは「奴らにとって言葉は人類を欺く術だ」と、その悲劇を振り返った。そんなフリーレンを殺害するべくリュグナーの配下・ドラート(CV.大鈴功起)が彼女の前に現れる。
朗らかなエピソードから陰惨な事件に至るまで、多様な物語展開がなされた今回の「葬送のフリーレン」。X(旧Twitter)には多くの感想が投稿され、「フリーレン」というワードは日本国内のトレンド入りを果たした。中でも投稿が目立ったのは魔族・リュグナーが最初の一言を発した瞬間だ。「リュグナー声ピッタリすぎる」「リュグナーの声が諏訪部順一氏なのいいね」「雅で穏やかな諏訪部さんの声とっても好きだよ…」と、その美声と演技力を称賛する声が集まり大きな話題となっていた。
次週、ドラートからの強襲をフリーレンはいかに切り抜けるのか、放送を心待ちにしたい。
※種崎敦美の崎は、正しくは「たつさき」
■文/はるのおと
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