松岡茉優、水を噴くシーンに自信「美しい水噴きデビューが出来たと思います(笑)」

2023/10/28 19:42 配信

映画 会見

「愛にイナズマ」公開記念イベントより撮影:田中隆信

松岡茉優が10月28日、都内で行われた映画「愛にイナズマ」公開記念イベントに、窪田正孝池松壮亮若葉竜也佐藤浩市石井裕也監督と共に登壇した。

松岡「試写を見た時『楽しかったなぁ』って20年やってきて初めて思いました」


「舟を編む」などを手掛けた石井監督がポップでハッピーなタッチで描いた本作は、今の社会を予見したかのようなアフターコロナの現代が舞台。社会の理不尽さに打ちのめされた恋人同士の花子と正夫が、10年ぶりに再会したどうしようもない家族の力を借りて反撃の狼煙を上げるという、愛と希望とユーモアに満ちた痛快なストーリーになっている。

松岡は、映画監督デビュー目前でプロデューサーに仕事を奪われた花子を演じ、花子と運命的に出会う恋人・正夫を窪田が演じている。ほか、花子の父親・治を佐藤、長男・誠一を池松、次男・雄二を若葉が演じた。

松岡は「私はクソ真面目なタイプでつまらないところもあるんですけど、初号試写を見た時に『楽しかったなぁ』って20年やってきて初めて思いました」と、作品への満足感、達成感が感じられる言葉を笑顔で伝えた。

松岡が着てきたのは”花ちゃん”の戦闘服


続けて、「『やったな、私!』って思ったのは」と撮影での印象的なエピソードとして「水を噴くシーン」を挙げた。

「正夫さんから気まずいことを言われて水を吹くシーンがあるんですけど、それは台本にはなくて、監督が『噴いてほしい』っておっしゃったんです。『霧吹きじゃなくてマーライオンで』って言っていただいたので、ちょっと練習してみました」と経緯を明かす。

監督は「素晴らしかったです。一発で決めましたね」と振り返り、窪田も「いいアーチ描けてましたよね」と絶賛。それを聞いた松岡は「美しい水噴きデビューができたと思います(笑)」とニッコリ。

MCに「今日の衣装は」と言われ、ハッと気付いたように松岡は「ありがとうございます!」と礼を伝え、「この服、花ちゃんがずっとプロデューサーたちと戦っている時に戦闘服みたいに着ていた服です。花ちゃんのお気に入りの服ってことだと思うんですけど、私は舞台あいさつ、特に上映後の舞台あいさつが仕事の中でも一番好きで、撮った映画を見てもらって、そのお顔が見られるって一番うれしいから、それを花ちゃんに見てほしくて、今日はこの服を着てきました」と言って、キラキラ輝く衣装を見せた。

最後に「映画って自分のことを守ってくれて、支えてくれて、『そうなんだよ!』って言ってくれる最高の相棒なのかなと今回の作品で思いました。この相棒を探してる人に、ぜひこの映画を教えてあげてください」というメッセージで舞台あいさつを締めくくった。

映画「愛にイナズマ」は全国公開中。

◆取材・文=田中隆信