――スペイン・シッチェスでの撮影はこの作品にいい影響を与えたと思いますか?
「共演者のみなさんと1カ月半、毎日一緒にいて、ご飯を食べて、同じホテルに泊まっていたので絆が深まったと思います。都内で撮影だったら、家に帰って自分に戻っていたかもしれませんが、スペインにいる間はずっと億泰でいることが出来ました。役のためだけに生きていたと思います。逆に役のため以外のことはしませんでした。だからこその仕上がりになったのかなと。これで満足というわけではないんですけどね」
――常に億泰を意識していた?
「結構、億泰はどこにでもいましたね。ご飯を食べに行ったお店で、無意識に店員さんをグッと睨んでいたり。仗助や康一に“マッケン、怖っ”と言われましたから」
――山崎さんは仗助、神木隆之介さんは康一と呼ぶんですね?
「撮影中はそう呼んでいましたね。最近は、賢人君、神木君と呼んでいますけど」
――兄貴と呼んでいた人もいませんでしたか?
「岡田(将生)さんですか。製作発表の時に、“兄貴(形兆=岡田将生)を全力を愛したいと思います”と言ったんですけど、本当に全力で愛せたなと。ボーイズラブじゃないですけど。岡田さんは形兆とは違った人柄の良さがあって。撮影している間は、たくさんの大先輩がいる中で岡田さんにだけタメ口で話していたんですよね。僕らは兄弟役じゃないですか。撮影以外でも敬語を使うのに違和感があって。そう思って“兄貴と呼んでいいですか?”と言ったら、“いいよ。それに敬語でしゃべらなくてもいいから”と。本当にそれはありがたかったです」
――億泰として対峙した山崎さんの仗助には何を感じましたか?
「存在感。山崎賢人が演じる仗助は……、大きいなあ。底から出て来るオーラがあるというか。普通の人はそれでやられちゃうんだろうなあと思いましたけど、“俺は絶対やられねえ!”と向き合っていましたね。最初は敵としての億泰ですから(笑)。そのうち“仗助、好きー!”になっちゃうんですけど。でも、プライベートの賢人君に座長の雰囲気はなかったです(笑)。もちろん、いい意味ですよ。同じ目線に立ってくれるし、弱い部分も見せてくれる。本当に優しい人です」
――神木さん演じる康一はどう映りましたか?
「康一は可愛いので、助けてあげたくなります。」
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