賢二はごぼうのきんぴらのタッパーを開けて「ちょっと食べてもいい?」と言い、史朗の横に立ってつまみ食いを始める。史朗が「座って食べろよ」と言うと、賢二は「こういうのがいいの。料理してるシロさんの横で食べるのがいいの!んー美味しい!やっぱシロさんのきんぴら最高!大好き、止まんない」と美味しそうにもぐもぐ食べ、史朗は微笑む。
ふと史朗と目が合い、賢二は「ねぇ、俺が美味しいって言うの、シロさん嬉しい?」と聞く。「なんだよ、急に」と史朗が聞くと「いいから、教えてよ」と賢二。「そりゃ、嬉しいよ。だからなんだよ」と史朗が言うと、賢二は上を見上げて「ううん、はぁ、幸せ」と満足そうにつぶやくのだった。
史朗と賢二の何気ないけど含蓄のある日常の会話に、幸せな涙が込み上げてきた。
◆構成・文=牧島史佳
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