――キャストの皆さんの料理練習はいつ頃から行われたのでしょうか?
8月頃からだったと思います。基礎となる包丁の使い方の練習も行いましたし、高橋さんや志尊さんは第1話で登場するナポリタンを作らないといけないので、そういった料理の練習もありました。
あとは、メインで出てくることはないのですが、「K」が通常営業の際に提供しているコースメニューなど、日々の厨房で何をしているのかといった部分も練習していただきました。
――本作でW主演を務める高橋さん、志尊さんのキャスティング理由を教えてください。
お二人とも“似合うだろうな”と思ってお声がけさせていただきました。高橋さんに関しては調理師免許を持っていらっしゃるということもあるのですが、正直自分の中ではあまりそこは重視していなくて。実際、料理が得意ですごく助かってはいるのですが(笑)。岳のような弱いようで芯がある、喜んでいるようで悲しんでいる、というような繊細なキャラクターをナチュラルに演じてくれそうだなと思ってオファーしました。
志尊さんに関しては、“海のようなキャラクターを演じる姿を見てみたい”と思っていました。特に近年の作品ではかっこ良いキャラクターを演じている印象が強かったのですが、その方向のまま、海を振り切って演じてみたらどんな感じになるのか、ワクワクしながらお声がけしました。
――レストラン「K」で唯一の女性シェフ・蘭菜を演じる小芝さんも魅力的です。
小芝さんはどんなキャラクターを演じていても、芯の強さを感じられるところがすてきだなと。きっとご本人としても、そういったキャラクターが出しやすいんだろうなと思うんですが、小芝さんがもつ滑舌の良さと声の勢いというものが蘭菜にぴったりだなと思っています。
クールで物事をズバズバいう今回のようなキャラクターは、演じる人によっては嫌われてしまうこともあると思うのですが、小芝さんがそういったせりふを言っても嫌われないどころか愛されキャラになるところがすごいなと思っています。
――第1話では、冒頭に登場した冷たい岳と、ヴェルス学園に通う岳が「別人のよう」という声も上がっていましたが、こちらは高橋さんご自身が台本を読み込んで作られた“温度感”になるのでしょうか?
実は、未来のシーンは第1話の中でも最後に撮影したんです。そのため、序盤はわりとナチュラルに現在進行形の岳の芝居をしていただいて、キャラクターが立ち上がってきたタイミングで、冒頭の未来のシーンを撮影しました。
未来の岳に関しては演じる前に(役の)説明をさせていただいき、髪型やせりふの勢い、表情といった部分は、ご本人のイメージでやっていただきました。
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