後日、凛子が撮った自分の写真を受け取った佐弥子。写真を見て改めて凛子の才能や朗らかな人柄、自由で素直な生き方などを痛感し「あの人に私は一生かなわない…」と涙がこぼれ落ちる。
ロマンスコメディでありながら、こうした感情表現も丁寧に描かれている点が「マイ・セカンド・アオハル」の面白さ。比べるものではないと頭ではわかっているけれど、比べて自分にないものを見て、悔しながら勝手に敗北宣言してしまうというのはよくある話。嫉妬とか妬みではない純度100%の現実の方が、深く突き刺さるものだ。
SNSでは「いやほんま号泣したわ」など佐弥子に共感する声があがった一方「比べるな!さやこはさやこで素敵なの!!」といった声も。作中では拓が「勝ち負けじゃないでしょ」「佐弥子さんには佐弥子さんの良さがあるじゃん」と言葉をかけ、佐弥子は元気を取り戻す。
そんな拓は桂山キイナ(伊原六花)へ片思いしている様子を見せていたが、その始まりが明らかに。2022年の夏にコンペに落ちて悔しがっている拓に寄り添い、気持ちを吐き出す手助けをしてくれた日から特別な思いを抱いていたのだった。
来るキイナの誕生日にプレゼントを用意して告白することを決意した拓。しかしなかなか言い出せずに誕生日の夜を終えてしまう。翌日、出かけるキイナを止めて切り出そうとするが言い終える前に「拓がモタモタしてるからだよ」と振られるのだった。
そしてSNSで大きな盛り上がりを見せた夜のプールシーンに。撃沈したもの同士、夏の夜に誰もいない二人きりのプールではしゃぎ合っていた佐弥子と拓だが、視線が合い、そのまま見つめ合ってキス!内容が盛りだくさんだった第4話のエンディングに、二人がキスするとは誰も予想していなかったにちがいない。
◆文=KanaKo
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