トイレの詰まりを解消してあげた深愛は、ふみこから信頼され、ふみこに料理を教えてもらう仲にまで距離を詰めた。深愛との出会いによって、ふみこは部屋の片付けをしたり、掃除をしたり、前向きな気持ちに変わっていった。
信頼関係が築けたふみこから、昼食の誘いがあり、那須川家を訪れ一緒に料理をする深愛。小さい頃に包丁でけがをしたことがあって、それから母親に料理をすることを止められていると話すと、ふみこは「失敗なしでは成長できない。これからはうちでいっぱい失敗すればいいよ。お母さんに内緒で料理うまくなっちゃお」と深愛に声をかけた。
那須川と深愛は、スーパーの店長とアルバイトという関係から始まった。明るく真面目に働く深愛に引かれ、不倫関係に。那須川にとって深愛は「救い」の存在であるが、同時に「純粋すぎる」という気持ちも持っていた。
那須川から別れを切り出したこともあったが、深愛がアルバイトを辞めた今も不倫関係は継続している。深愛に「実は奥さんのカウンセリングをしてるんです」と明かされ驚くが、「深愛ちゃんのおかげだったんだ。最近、妻が泣いてることが減ったんだ。いい方向に向かってるって感じてた」と深愛に感謝。
ハルキは、幼なじみでストーカー的恋愛モンスターのちふゆのせいで学校に居づらくなり、深愛がまだスーパーで働いていた頃、そこにやってきて深愛と会って話すことが唯一の楽しみとなっていた。
そんな心の拠りどころだった深愛がスーパーを辞めたと知った後、父親と深愛が車の中でキスしているのを目撃。遅く帰宅した父親が「会議が長引いた」と言うが、「不倫とかしてないよな?」とストレートに確かめると、動揺したそぶりも見せず「するわけないだろ」と否定。「この前、女の子を車に乗せてるのを見た」と伝えても、「ドラマの見過ぎじゃないか」とスルッとかわしていく。
そんな状況の中、深愛がふみこから食事会に誘われる。どうしようか分からず那須川に相談すると、断られたらまた妻の容態が悪くなりそうだから来てほしいという返事が。
そうして食事会に参加した深愛。那須川はふみこに「以前、うち(スーパー)で働いてたことがあって」と明かすと、ふみこは縁があったと喜んだ。妻がいる食卓の下で、足で深愛の足をスリスリする那須川。ハルキに動揺せず不倫を否定したことからも分かるように、意外と図々しいところがあるのが分かる。
そこにハルキが帰宅。目に入ってきたのが、父親と母親と一緒に食卓を囲んでいる深愛の姿。深愛と会えてうれしい気持ちがあるが、父親との不倫現場を目撃したこともあって複雑な心境。というか、どうなったらこの状況になるのか理解できない様子。怒りの矛先は父親に向けられ、心の中で父への殺意が芽生えた。
ふみこは夫が深愛と不倫関係にあることを知らない。そして、ハルキと深愛が知り合いだったことも初めて知った。家族それぞれが深愛とつながっていて不思議な縁を感じると、ポジティブな気持ちでいる。
那須川は、深愛との不倫をハルキに知られているので、ハルキが食卓につく時、少し渋い表情を見せていた。ハルキは父親に殺意を抱き、睨むような表情をしている。そして、仕掛け人とも言える深愛の表情は笑顔。那須川のことを図々しいと表現したが、深愛はそのレベルではない。
何も知らないふみこにとっては、賑やかで楽しい食卓だが、ハルキの視点で考えると地獄絵図。ハルキが暴露すれば家族は崩壊するが、深愛への思いがストッパーとなっているのだろう。
この地獄の食卓がどう展開していくのか、次回が待ち遠しい。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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