河合優実さんは、映画「PLAN 75」とドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」を見て、ファンになり、純子役をオファーしました。透明感、存在感があって、ユーモアのセンスもあって、リアリティーもあって「すごい女優さんだなあ」と思いました。
企画を作っていたときから、宮藤さんとの間で純子のキャスティングに非常に悩んでいたのですが、河合さんの名前が出てから二人ともスッキリしたのを覚えています。引き受けていただいてとてもうれしいし、阿部サダヲさんとどんな親子になるのか、ドキドキします。
坂元愛登くんとは、今年1月の金曜ドラマ「100万回 言えばよかった」での、佐藤健さんの中学生時代のキャスティングオーディションが出会いです。坂元くんのアンニュイな現代性がとても良いなと思って選んで、実際の撮影でもピュアな演技で物語をすごく切ないものにしてくれました。
宮藤さんも阿部さんも彼の演技を見ていて、「坂元くん良いですね」と話していたので満場一致です。今回は、「デリケートな令和」からタイムスリップしてきて、動揺しながらも「粗雑な昭和」をリアルに楽しめる中学2年生のキヨシを演じてもらいます。
演技上段者の大人キャストに交じって、この二人がどのくらい振り切ってくれるか、とても楽しみです。このドラマは、ある意味この二人にかかっているので! 純子とキヨシをよろしくお願いいたします。