菊池風磨“饗庭”、山田杏奈“華子”に財務省時代の因縁を打ち明ける<ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~>

2023/11/19 18:11 配信

ドラマ レビュー

財務省時代の菊池風磨“饗庭”と本郷奏多“相楽”のエピソードが、ついに語られる(C)日テレ

Sexy Zone菊池風磨が主演を務める「ゼイチョー~『払えない』にはワケがある~」(毎週土曜夜10:00-10:54、日本テレビ系/Huluにて配信)の第6話が11月18日に放送された。今は互いに緊張感のある関係になっている饗庭と相楽の抱える悩みと謎が、少しずつ明らかになる。(以下、ネタバレを含みます)

「ゼイチョー~『払えない』にはワケがある~」とは


同ドラマは「BE・LOVE」(講談社)にて、2016年4号から2017年6号まで連載されていた「ゼイチョー!~‎納税課第三収納係~」が原作。“徴税吏員”が滞納されている税金を徴収するべく奮闘する物語で、著者である慎結が市役所で非正規職員として働いていた経験を基に描かれている。

ノリは軽いが優れたスキルを持った徴税吏員・饗庭蒼一郎を演じるのは菊池風磨。そして、蒼一郎と正反対、真面目に滞納者と向き合う猪突猛進タイプの新人徴税吏員・百目鬼華子役は山田杏奈が務める。

謎に包まれた財務省時代


過去回から何度もほのめかされている、饗庭と副市長・相楽義実(本郷奏多)の不仲。財務省出身である2人は同期だが、“奥林”というもう1人の同期をめぐる事件をきっかけにいまや一触即発の関係になってしまった。

奥林礼二はなんらかの事情を抱えて入院しているものの、喉に管を挿入されて目も虚ろに開いたままという状態。ほとんどコミュニケーションも取れない全身不随状態ということが分かる。

前回の第5話は、その奥林が入院している病院へ相楽が度々やってきていることを知った饗庭が、ちょうど見舞いから出てきた相楽に「お前、何が目的なんだよ」と問い詰めるシーンで幕引き。第6話冒頭では引き続き、いつになく真剣で燃えるような意思を込めた視線を向ける饗庭と、クールに受け止める相楽の対面から始まった。

「お?答えらんねえか」と挑発的に応答を求める饗庭に、相楽は「俺はただ、同期の見舞いに行っただけだ。それが何か問題か?」とあくまで冷静な態度を崩さない。言葉だけ聞けば特におかしなところはないが、饗庭にはどうしても引っかかることがあるらしい。

相楽の言葉尻へかみつくように、「なんで今さら奥林のこと気にすんだよ。あのときの質問の答えも、まだ聞いてねえぞ」と饗庭。その脳裏には、相楽の襟を掴んで怒鳴った財務省時代の記憶が駆け巡っていた。

「そもそもお前、屋上で何してたんだよ。奥林と何か話してたのか?」。気のせいか普段より目元を赤く腫らしたような財務省時代の饗庭が、相楽に問い詰めている。しかし、相楽は固く口を閉ざし、口をつぐんだまま。その態度でさらに興奮した饗庭は、語気を強めて「答えろよ!どうして奥林は飛び降りた!」と叫ぶように怒りをぶちまける。

わずかな回想シーンの後、「どうして奥林は…!」とボルテージが上がり始めた饗庭。そこで見計らったように、相楽は「華子…」と口にする。2人がもめる病院前の道に、華子が通りかかったためだ。

華子のいる前であれば、饗庭も暴れるわけにはいかない。狙い通りに饗庭を収めることに成功した相楽は、質問には答えないまま「そう怖い顔するな。お前らしくないぞ」と車に乗り込みその場を後にした。

普段のノリが軽くて朗らかな“饗庭らしさ”を知っている人間だからこそ出る言葉だ。仲の良かった時代と、腹の底が読めない現在…。相楽の態度に、饗庭は途方に暮れたように天を仰ぐ。